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ChatGPT・Gemini・Perplexityで自社が言及されているか計測できるツールは?3エンジン同時計測の条件で国内外14ツールを比較

約19分で読めます

ChatGPT・Gemini・Perplexityの3つで自社の言及を計測できるツールは、国内外あわせて10種類以上あります。ただし、公開されている入口プランで3エンジンすべてを測れるツールは限られ、多くは上位プランかアドオン契約が必要です。

計測ツールを比べるとき、見落とされやすいのが「どのプランでどのAIを測れるか」です。月額の安さで選ぶと、契約後にGeminiやPerplexityが対象外だったと気づく例が少なくありません。当社の調査では転職活動者の26.02%(n=880)、住まい探し経験者の23.47%(n=507)が「生成AIに質問した」と回答しており、複数のAIを横断して計測する必要は高まっています。

本記事では、ChatGPT・Gemini・Perplexityの3エンジンを同時に計測するという条件に絞り、国内7ツール・海外7ツールの対応状況と最低プランを整理します。

1. 結論:3エンジンを同時に計測できるツールと最低プランの早見表

国内外14ツールのうち、ChatGPT・Gemini・Perplexityの3つを1契約で計測できるのは10ツールです。ただし4ツールは入口プランでは対象外でした。

まず結論の表を示します。「3エンジン同時計測に必要な最低プラン」は、各社の公開情報と第三者媒体の報道(2026年8〜9月時点)から当社が整理したものです。契約前に必ず各社の公式ページで確認してください。

ツール名

提供元

ChatGPT

Gemini

Perplexity

3エンジン同時計測に必要な最低プラン

月額(税別・公開価格)

LLM Insight

gens合同会社

○

○

○

パーソナルプラン

24,800円〜

ミエルカGEO

Faber Company

○

○

○

単一サイトプラン

49,800円〜(初期費用別・年間契約)

AKARUMI

株式会社ipe

○

○

△

無料プランで対応との報道あり(媒体により記述が分かれる)

非公開(無料プランあり)

Brand UP

株式会社ワノクニ

○

△

△

プロでGemini追加。Perplexityは公開プランに明記なし

7,980円〜(プロ50,000円)

LLMOA

グラッドキューブ

○

○

○

非公開

非公開

AIsearchmap

株式会社CINC

○

×

×

無料プランはChatGPTのみ

0円(有料プランは未公開)

Profound

Profound(米)

○

△

△

Growth(3エンジン選択制)

99ドル〜(Growthは399ドル)

Otterly.AI

Otterly(墺)

○

△

○

Lite+Geminiアドオン

29ドル〜(Geminiアドオン9ドル〜)

Semrush AI Visibility Toolkit

Semrush

○

○

○

単体プラン(1ドメイン)

99ドル〜

Ahrefs Brand Radar

Ahrefs

○

○

○

Select platforms

398ドル〜

Peec AI

Peec AI(独)

○

○

○

Starter(6エンジンから3つ選択)

85ユーロ〜

HubSpot AEO

HubSpot

○

○

○

単体プラン

50ドル〜(日本語サイトは6,000円)

Rankscale AI

Rankscale

○

○

○

Essentials

20ドル〜

LLMOチェキ(当社提供)

株式会社Itera

○

○

○

8エンジン対応プラン(対応エンジン数はプランで異なる)

50,000円〜

○=公開情報で対応を確認、△=プラン・アドオン・選択制により対応、×=非対応。他社の料金・対応エンジンは各社公式サイトおよび比較媒体の掲載内容(2026年8〜9月時点)にもとづく当社調べで、一次確認はしていません。海外ツールはドル・ユーロ建てのため為替で変動します。LLMOチェキの対応エンジンはプランにより異なるため、料金ページで確認してください。

この表から読み取れることは2つです。第一に、3エンジンを公開価格で最も安く測れるのは海外ツールで、Rankscale AIとHubSpot AEOは月額数千円台に収まります。第二に、国内ツールは価格帯が上がる代わりに、日本語UI・請求書払い・日本語クエリの精度という別の軸で差がつきます。どちらを取るかは、次章以降で判断材料を示します。


2. なぜ「ChatGPT・Gemini・Perplexity」の3つを測るべきなのか

当社の2つの調査で、生成AIに直接質問した人は転職活動者の26.02%、住まい探し経験者の23.47%でした。AIの利用は1サービスに集中していません。

2-1. 利用者の4人に1人がAIに直接質問している

当社が2026年8月26日に実施した転職活動者向けの調査(過去1年以内に転職活動を行った880名)では、企業情報の収集方法として「生成AIに質問した」が26.02%、「AI Overviewを見た」が21.59%でした。口コミサイト(12.50%)の2.08倍、SNS検索(9.20%)の2.83倍です。

同じく2026年8月27日〜30日に実施した住まい探しの調査(経験者507名)では、「AI Overviewを見た」が24.26%、「生成AIに質問した」が23.47%でした。今後の利用意向は「ぜひ使いたい」24.85%と「機会があれば使いたい」51.08%をあわせて75.93%に達しています。

どちらの調査も「どのAIを使ったか」までは聞いていませんが、AIの利用が一般化した以上、特定の1サービスだけを測っても実態は掴めません。

2-2. 3エンジンは「答えの作り方」が違う

ChatGPT・Gemini・Perplexityは、回答の生成に使う情報源と、出典の示し方が異なります。

エンジン

回答の土台

出典の示し方

計測上の注意点

ChatGPT

学習データ+必要に応じたWeb検索

検索を使ったときのみリンクを表示

検索が走るかどうかで言及の有無が変わる

Gemini

Google検索の索引を土台にした接地

回答の下に参照元を表示

Googleでの評価が反映されやすい

Perplexity

質問のたびにWeb検索を実行

ほぼ毎回、番号付きで出典を明示

引用元の分析がしやすいが、回答の変動も大きい

このため、ChatGPTで言及されているのにPerplexityでは出てこない、あるいはその逆という状況は日常的に起きます。エンジンごとの引用ロジックは8エンジンの仕組みの解説記事にまとめていますが、要点は「1つのエンジンの結果を他に外挿できない」ということです。

実際の場面を想像してください。BtoB SaaSのマーケティング担当者が、ChatGPTで「勤怠管理システム おすすめ」と聞いて自社が出たことに安心していたとします。しかし営業が商談で聞いた見込み客の多くはPerplexityで比較していて、そこでは競合3社しか挙がっていなかった。ChatGPTだけを測っていると、この機会損失は永遠に見えません。

2-3. AI Overviewは別枠で測る

なお、Google検索上のAI Overviewは3エンジンとは別に計測すべき対象です。当社のLLMO傾向分析レポート(30ジャンル・897クエリ、2026年7月25日〜8月3日)では、AI Overviewの平均出現率は86.5%、士業・SaaS・リフォームでは96.7%でした。ゼロクリック率は推定59.0%です。本記事は3エンジンに絞りますが、多くのツールはAI Overviewも計測対象に含めているため、表の対応状況とあわせて確認してください。


3. 「言及」と「引用」は別の指標。3エンジンで測るべき4つの数値

言及率は「ブランド名が回答に出た割合」、引用率は「自社ページが出典として使われた割合」です。両方を測って初めて改善点がわかります。

3-1. 言及率(メンション率)

登録した質問に対して、AIの回答に自社ブランド名が含まれた割合です。「○○業界のおすすめ会社は?」という質問で自社が挙がるかどうかを見ます。BtoB SaaSや士業のように、比較検討で選ばれる業種では最も重要な指標になります。

3-2. 引用率(サイテーション率)

AIの回答が出典として自社サイトのURLを示した割合です。言及されていても、出典が第三者の比較記事だけというケースは珍しくありません。その場合、AIは自社を「他人の説明」で語っているため、誤情報が混ざるリスクが高まります。

3-3. 引用元ドメインの内訳

AIがどのサイトを参照して回答を作ったかの一覧です。当社の傾向分析レポートでは、AI Overviewの引用元ドメイン1位はyoutube.com(826回)、2位はmoneyforward.com(76回)、3位はnote.com(73回)でした。自社が引用されていない質問でAIが何を見ているかがわかれば、次にどこへ情報を置くべきかが決まります。

3-4. 語られ方(センチメント)

言及されていても、内容が「高い」「サポートが遅い」といったネガティブな文脈なら逆効果です。3エンジンで語られ方が異なることも多く、たとえばPerplexityが引用した口コミサイトの評価がそのまま回答に反映される例があります。

これら4指標のうち、比較表の14ツールがどこまで対応しているかは、ツールごとに差があります。言及率だけを測るツールは価格が安く、引用元の分解やセンチメントまで測るツールは価格が上がる傾向です。


4. 入口プランの落とし穴:GeminiやPerplexityが対象外になる3パターン

月額の安いプランは、対象エンジンを絞ることで価格を下げています。「ChatGPTとAI Overviewの2つだけ」「Geminiは有料アドオン」「選択制」の3パターンに注意してください。

本記事の独自論点はここです。比較記事の多くは「対応AI数」を最大値で書きますが、実際に契約する入口プランでは、その数に届かないことがあります。

パターン1:入口プランはChatGPTとAI Overviewの2つだけ

Brand UPのベーシックプラン(月額7,980円・税別)は、第三者媒体によればChatGPTとAI Overviewの2エンジン・10プロンプトが対象で、Geminiを測るにはプロプラン(月額50,000円・税別)が必要とされています。Profoundのスタータープラン(月額99ドル)はChatGPTのみ・50プロンプトで、3エンジンを測るにはGrowth(月額399ドル)以上と報じられています。

当社のLLMOチェキも、プランによって計測できるエンジン数が異なります。ライトプランで対象外となるエンジンがあるため、GeminiやPerplexityを含めて測りたい場合は、申し込み前に料金ページで対応エンジンを確認してください。

パターン2:Geminiは有料アドオン

Otterly.AIは、月額29ドルのLiteプランでChatGPT・AI Overview・Perplexity・Copilotの4エンジンを標準対応とし、GeminiとAI Modeはプランごとに9〜149ドルの有料アドオンとして販売しています。複数の海外レビュー媒体が「見出し価格だけで比較しないこと」を注意点として挙げています。Claudeのアドオンはさらに高く、Liteで29ドル、Premiumでは439ドルと報じられています。

パターン3:対象エンジンは選択制

Peec AIは、6エンジンから3つを選ぶ方式です。ChatGPT・Gemini・Perplexityの3つを選べば本記事の条件は満たしますが、AI Overviewを加えたい場合はどれかを外すことになります。Profoundのグロースプランも同様に3エンジン選択制と報じられています。

なぜこの構造になるのか

計測ツールは、質問1件をAIに投げるたびにAPI費用がかかります。エンジンごとに単価が異なるため、ツール側は対象エンジンを絞るか、エンジン数に応じて課金するかで原価を調整しています。安いプランが悪いわけではありませんが、「対応AI数」の最大値と、自分が契約するプランの実数を分けて確認する必要があります。


5. 国内ツール7選:3エンジンへの対応状況と価格

※当社ツール(LLMOチェキ)は、公平性のため最後に掲載しています。

国内7ツールのうち、公開価格で3エンジンを測れるのはLLM InsightとミエルカGEO。当社のLLMOチェキは8エンジン対応で、対象エンジンはプランで異なります。

5-1. LLM Insight

  • 提供元:gens合同会社

  • 対応エンジン:AI Overview・ChatGPT・Gemini・Perplexity・Copilotの5つ(同社公式サイトの記載)

  • 料金:月額24,800円(税別)〜(パーソナルプラン)

国内ツールの中で、公開価格で3エンジンを測れる最も安い選択肢です。引用サイト分析、コンテンツ改善提案、GA4・サーチコンソール連携を備えると同社は説明しています。日本語UI・請求書払いに対応しており、稟議を通しやすい構成です。

5-2. ミエルカGEO

  • 提供元:株式会社Faber Company

  • 対応エンジン:ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claude・AI Overview・AI Modeの6つ(比較媒体の掲載)

  • 料金:単一サイト月額49,800円(税別)、複数サイト月額99,800円(税別)。別途初期費用、原則12か月契約と報じられている

SEOツール「ミエルカSEO」の知見を土台にしたツールで、AI Overviewまわりの分析に強みがあると複数の媒体が評価しています。年間契約が前提のため、まず小さく試したい企業には向きません。

5-3. AKARUMI(アカルミ)

  • 提供元:株式会社ipe

  • 対応エンジン:最大5つ(ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claude・AI Overview)。プランにより変動

  • 料金:有料プランは非公開。無料プランあり

無料プランの範囲が広いと報じられており、ある媒体は「無料プランで5エンジン・最大25プロンプト・1日1回」と説明しています。一方、別の媒体は「プラン別に対応AIが拡張される」と記載しており、無料プランでPerplexityまで測れるかは媒体により記述が分かれます。契約前に公式サイトで確認してください。

5-4. Brand UP(ブランドアップ)

  • 提供元:株式会社ワノクニ

  • 対応エンジン:ベーシックはChatGPT・AI Overview。プロでGemini・AI Modeが追加

  • 料金:ベーシック月額7,980円(税別・10プロンプト)、プロ月額50,000円(税別・50プロンプト)、エンタープライズは要相談

国産ツールの最安値帯です。ただし公開プランの対象エンジンにPerplexityは明記されておらず、本記事の条件(3エンジン同時)を公開価格で満たすかは確認が必要です。ChatGPTとAI Overviewだけを少数のプロンプトで追う用途なら候補になります。

5-5. LLMOA(エルモア)

  • 提供元:株式会社グラッドキューブ

  • 対応エンジン:ChatGPT・Gemini・AI Overview・AI Mode・Perplexityの5つ(比較媒体の掲載)

  • 料金:非公開(要問い合わせ)

Web改善ツール「SiTest」を手がける同社が2026年6月に本格提供を開始したと報じられています。ツール単体のプラン、伴走付き、コンサル一体型の3形態があるとされ、施策の実行まで任せたい企業向けです。

5-6. AIsearchmap(AIサーチマップ)

  • 提供元:株式会社CINC

  • 対応エンジン:ChatGPTのみ(無料プラン時点)

  • 料金:無料プラン0円(プロンプト25個・法人限定・審査制)。有料プランは金額未公開

SEOツール「Keywordmap」の同社が2026年に公開しました。現時点ではChatGPTのみのため、本記事の条件は満たしません。ChatGPTでの言及シェアを無料で見たい用途に限られます。


5-7. LLMOチェキ(当社提供)

  • 提供元:株式会社Itera

  • 対応エンジン:ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claude・Google AI Overview・AI Modeほか8エンジン(対応エンジン数はプランで異なる)

  • 料金:月額50,000円(税別)〜。初期費用0円(パートナープランを除く)

  • 無料:7日間の無料トライアル(カード登録不要)。URLを入力するだけの無料診断あり

当社が提供する国産のLLMOツールです。8エンジンを横断して言及率・引用率を日次で計測し、競合との言及シェア比較、AI回答の引用元ドメインの分解、誤情報・ネガティブ言及の検知までを1つの画面で行います。計測の詳細は計測方法の解説ページで公開しています。

向かないケースも書いておきます。ChatGPTだけを最小コストで測りたい場合や、まず無料で現状を知りたいだけの場合は、無料プランのあるツールや当社の無料診断で足ります。有料版が向くのは、3エンジン以上を継続して測り、計測結果をもとに改善まで自社で回したい場合です。

6. 海外ツール7選:3エンジン対応の最低プランと注意点

海外7ツールはすべて3エンジンに対応しますが、Otterly.AIはGeminiがアドオン、ProfoundとPeec AIは選択制です。日本語対応と為替が実質コストを左右します。

6-1. Profound(プロファウンド)

  • 対応エンジン:最大10(ChatGPT・Perplexity・AI Overview・AI Mode・Gemini・Copilot・Claude・Grok・Meta AI・DeepSeek)

  • 料金:Starter月額99ドル(ChatGPTのみ・50プロンプト)、Growth月額399ドル(3エンジン・100プロンプト)、Enterpriseは個別見積もり

大企業向けの代表格です。3エンジンを測るにはGrowth以上が必要と報じられており、日本語UIはありません。

6-2. Otterly.AI(オッタリー)

  • 対応エンジン:標準4(ChatGPT・AI Overview・Perplexity・Copilot)+アドオンでGemini・AI Mode・Claude

  • 料金:Lite月額29ドル(15プロンプト)、Standard月額189ドル(100)、Premium月額489ドル(400)。Geminiアドオンはプランにより9〜149ドル

3エンジン条件で最も安い構成は「Lite+Geminiアドオン」で、海外レビュー媒体は月額38ドル前後と試算しています。プロンプト数が15件と少ないため、質問を絞れる小規模ブランド向けです。

6-3. Semrush AI Visibility Toolkit

  • 対応エンジン:ChatGPT・AI Mode・Gemini・Perplexity(同社料金ページの明記による)

  • 料金:月額99ドル(1ドメイン・25プロンプト)。追加50プロンプトは月額60ドル

既存のSemrush契約と統合できる点が強みです。無料トライアルはないと報じられています。

6-4. Ahrefs Brand Radar

  • 対応エンジン:AI Overview&AI Mode・ChatGPT・Perplexity・Copilot・Gemini・Grokの6つ

  • 料金:Select platforms月額398ドル、All platforms月額699ドル。Ahrefs通常プランにも基本機能を搭載

複数の比較記事で「月19,900円」と書かれている例がありますが、これはAhrefs SEOスイートのLightプランの価格です。Brand Radar単体は上記のドル建て価格で、媒体によって表記が食い違っている点に注意してください。

6-5. Peec AI(ピークAI)

  • 対応エンジン:6(ChatGPT・AI Mode・AI Overview・Copilot・Perplexity・Gemini)から3つを選択

  • 料金:Starter月額85ユーロ(50プロンプト)、Pro月額205ユーロ(150)、Advanced月額425ユーロ(350)

欧州発で、7日間の無料トライアルがあります。3エンジンを選べば本記事の条件は満たしますが、AI Overviewを加えたい場合はどれかを外す必要があります。

6-6. HubSpot AEO

  • 対応エンジン:ChatGPT・Gemini・Perplexityの3つ。AI Overview・Claude・Copilotは非対応

  • 料金:月額50ドル(日本語公式サイトでは月額6,000円)。無料版はChatGPTのみ10プロンプト・28日間

対象エンジンが本記事の3つと完全に一致します。25プロンプトを毎日3エンジンで追跡でき、CRMと組み合わせればAI検索経由のリードまで追える点が独自です。AI Overviewは測れないため、Google検索での見え方は別ツールで補う必要があります。

6-7. Rankscale AI(ランクスケール)

  • 対応エンジン:8系統以上(ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claude・Copilot・DeepSeek・Mistral・Grokほか)

  • 料金:Essentials月額20ドル〜、Pro月額99ドル、Growth月額385ドル、Enterprise月額780ドル(クレジット制)

公開価格で3エンジンを最も安く測れるツールです。クレジット制のため、質問数とエンジン数を増やすと消費が早まります。日本語対応はありません。


7. 計測結果の読み方:1回の結果で判断しない

AIの回答は同じ質問でも毎回変わります。「10回中4回=40%」のように割合で持ち、その誤差の幅まで見なければ、改善の効果は判定できません。

3エンジンを測れるツールを選んだあと、もう1つ確認すべきことがあります。1つの質問を何回実行して結果を出しているかです。

たとえば、ある質問を1回だけ投げて「出た」と記録するツールでは、翌日「出なかった」と記録されても、それが施策の失敗なのか、AIの揺らぎなのか区別できません。当社では同じ質問を複数回実行し、「10回中4回=40%(95%信頼区間 17〜69%)」のように割合と誤差の幅で記録しています。算出方法は計測方法の解説ページで公開しています。

この考え方は当社に限りません。ツール選定時に「1質問あたりの実行回数」「誤差の扱い」を確認し、少なくとも週次の推移で判断してください。当社観測では、改善傾向が確認できるまでに約3か月、投資判断に足る評価には約6か月を要します。


8. 3エンジン計測ツールの選び方:5ステップ

「誰がどのAIを使うか」から逆算し、必要エンジン・質問数・予算の順で絞ると、候補は2〜3ツールに収まります。

ステップ1:自社の顧客が使うAIを決める

BtoBの比較検討層はChatGPTとPerplexity、一般消費者はGeminiとAI Overviewの比重が高い傾向があります。当社の2調査では、いずれも「AI Overviewを見た」と「生成AIに質問した」がほぼ同水準でした。最低限、本記事の3エンジンとAI Overviewの4つを候補に置いてください。

ステップ2:必要な質問数を数える

顧客がAIに聞きそうな質問を書き出します。「業種名 おすすめ」「サービス名 評判」「A社 vs B社」のように、聞かれ方のタイプを分けて10〜30件が目安です。この数が、Otterly.AIのLite(15件)やHubSpot AEO(25件)で足りるかどうかを決めます。

ステップ3:契約プランの対応エンジンを確認する

第4章の3パターンを思い出してください。対応AI数の最大値ではなく、自分が契約するプランで測れるエンジンを公式サイトで確かめてください。GeminiやPerplexityがアドオン扱いなら、その費用を月額に足して比較します。

ステップ4:日本語対応と支払い方法を確認する

海外ツールは日本語クエリの精度、日本語サポート、請求書払いの3点で差が出ます。ドル建ての場合は為替の影響も受けます。国内ツールは価格が高めですが、この3点で優位です。

ステップ5:無料トライアルで自社の質問を実際に入れる

ほとんどのツールに無料トライアルか無料プランがあります。自社の質問を3エンジンで実際に流し、結果の一覧性と、引用元がどこまで見えるかを確認してから契約してください。ツールの機能網羅性で選ぶ考え方は必須7機能で比較した記事を、目的別・予算別の全体像はおすすめLLMOツールの記事を参照してください。


9. よくある質問(FAQ)

Q1. ChatGPT・Gemini・Perplexityで自社が言及されているか、無料で確認する方法はありますか?

あります。AKARUMIやAIsearchmapには無料プランがあり、HubSpotは無料の単発診断を公開しています。ただし無料で3エンジンすべてを継続計測できるツールは限られ、AIsearchmapはChatGPTのみです。当社もURLを入力するだけの無料診断を提供しています。

Q2. 3エンジンを公開価格で最も安く測れるツールはどれですか?

2026年9月時点の公開情報では、Rankscale AI(月額20ドル〜)とHubSpot AEO(月額50ドル、日本語サイトでは6,000円)です。国内ツールではLLM Insight(月額24,800円・税別)が最安です。当社のLLMOチェキは月額50,000円(税別)からで、対応エンジンはプランにより異なります。

Q3. 言及率と引用率はどう違いますか?

言及率はAIの回答にブランド名が出た割合、引用率は自社サイトが出典として示された割合です。言及されていても出典が第三者の記事だけなら、AIは他人の説明で自社を語っています。両方を測ることで、自社サイトの情報を直接参照させる施策が必要かどうかがわかります。

Q4. なぜツールによって「対応AI数」が実際と違うのですか?

多くの比較記事は最上位プランの最大値を書いています。入口プランでは、Brand UPのベーシックがChatGPTとAI Overviewの2つ、ProfoundのStarterがChatGPTのみ、Otterly.AIはGeminiが有料アドオンというように、対象が絞られます。契約するプランの実数を確認してください。

Q5. ChatGPTでは言及されるのにPerplexityでは出ない場合、何が原因ですか?

Perplexityは質問のたびにWeb検索を実行し、出典を明示して回答します。自社サイトや第三者記事が検索で拾われていなければ、言及されません。一方ChatGPTは学習データから回答することがあり、検索を使わなくても知名度で言及される場合があります。Perplexityの引用元一覧を見て、AIが参照しているのに自社が載っていない記事を特定するのが近道です。

Q6. 同じ質問を何回計測すれば信頼できますか?

AIの回答は毎回変わるため、1回では判断できません。当社では同じ質問を複数回実行し、割合と95%信頼区間で記録しています。ツール選定時は「1質問あたりの実行回数」と「誤差の扱い」を確認し、週次の推移で見てください。

Q7. AI Overviewも一緒に測るべきですか?

はい。当社の傾向分析レポートでは、30ジャンル・897クエリのうちAI Overviewの平均出現率は86.5%でした。3エンジンに加えてAI Overviewを測れるツールを選ぶと、Google検索とAIチャットの両面が把握できます。HubSpot AEOのようにAI Overviewが対象外のツールもあるため注意してください。

Q8. 海外ツールと国内ツールはどちらを選ぶべきですか?

日本語クエリの精度、日本語サポート、請求書払いを重視するなら国内ツール、価格と対応エンジン数の幅を重視するなら海外ツールが向きます。海外ツールはドル・ユーロ建てのため為替の影響を受けます。まず無料トライアルで自社の日本語の質問を流し、結果の妥当性を確認するのが確実です。


まとめ:3エンジンを「契約するプランで」測れるかを確認する

ChatGPT・Gemini・Perplexityの3つで自社の言及を計測できるツールは、国内外あわせて10ツール以上あります。ただし、入口プランではChatGPTとAI Overviewの2つだけ、Geminiは有料アドオン、対象エンジンは選択制という3パターンで、実際に測れるエンジンが減ります。対応AI数の最大値ではなく、契約するプランの実数で比べてください。

当社の調査では、転職活動者の26.02%、住まい探し経験者の23.47%がすでに生成AIに質問しています。3エンジンは答えの作り方が異なるため、1つのエンジンの結果を他に外挿することはできません。

次のアクションは、自社の顧客が使うAIを決め、質問を10〜30件書き出し、候補ツールの無料トライアルでその質問を実際に流すことです。LLMO対策の全体像を先に押さえておくと、計測結果を施策に落とし込みやすくなります。

まず現状を知りたい方は、URLを入力するだけの無料診断からお試しください。


調査概要

  • 調査名:LLMO傾向分析レポート/転職活動における企業情報の収集方法に関する調査/住まい探しの情報収集に関するアンケート

  • 調査主体:株式会社Itera(LLMOチェキ)

  • 調査対象:30ジャンル・897クエリ(日本語Google検索)/過去1年以内に転職活動を行った880名/住まい探し(賃貸・購入)の経験者507名

  • 調査期間:2026年7月25日〜8月3日/2026年8月26日/2026年8月27日〜30日

  • 実測値 / 推定値の区別:AI Overview出現率86.5%・引用元ドメイン・各アンケートの回答率は実測値。ゼロクリック率59.0%は推定値

他社ツールの料金・対応エンジンは、2026年8〜9月時点の各社公式サイトおよび比較媒体の掲載内容にもとづく当社調べです。一次確認は行っていないため、契約前に各社の公式ページでご確認ください。

本記事の調査データは、出典として「LLMOチェキ調べ(株式会社Itera)/https://llmocheki.com/report/llmo-trend」をご記載いただければ、引用・転載自由です。

編集責任者:武藤 尭行(株式会社Itera 代表取締役)| この記事は制作方針に沿って作成し、出典を確認したうえで公開しています。