LLMO代理店になるには?始め方の5ステップとパートナー制度のある会社5社(2026年版)
LLMO代理店とは、AI検索での自社の言及・引用を計測し改善するサービスを、自社の顧客に提案・販売する事業者のことです。代理店になるための手順は「パートナー形態の選択、商材の選定、提案の型づくり」の3段階に集約され、公開情報で確認できる範囲では、国内でも紹介・再販・OEM(ホワイトラベル)の各形態でパートナーを募集する会社が複数あります。
当社調査では、日本語Google検索の30ジャンル・897クエリでAI Overviewの平均出現率が86.5%に達しました(2026年7月25日〜8月3日)。転職活動者の26.02%、住まい探し経験者の23.47%が「生成AIに質問して情報を集めた」と回答しており、AI検索対策は業種を問わず提案テーマになりつつあります。
本記事では、Web制作会社・広告代理店・SEO会社の方向けに、LLMO代理店の始め方と、パートナー制度を公開している会社の条件を整理します。
1. LLMO代理店とは何をする事業者か
AI検索で顧客の情報が言及・引用されるよう、計測・診断・改善を提案し、開発元の商材を販売または自社ブランドで提供する事業者です。
LLMO(Large Language Model Optimization)は、ChatGPTやGemini、Google AI Overviewなどの生成AIが回答をつくるときに、自社の情報が参照・引用されるよう最適化する手法です。SEOが「検索結果での順位」を扱うのに対し、LLMOは「AIの回答に載るかどうか」を扱います。LLMOそのものが検索をするわけではなく、検索して回答を生成するのはAI側です。概念の整理はLLMOとは何かを解説した記事にまとめています。
LLMO代理店の仕事は、大きく3つです。既存顧客のAI検索での現状を数字で示すこと、改善策を提案して実行する(または実行を開発元に委ねる)こと、月次で結果を報告して契約を継続することです。SEOやMEO、ホームページ制作をすでに提供している会社であれば、既存の顧客接点にAI検索の項目を1つ足す形で始められます。
1-1. なぜ今、代理店として扱う価値があるのか
当社のLLMO傾向分析レポート(30ジャンル・897クエリ、2026年7月25日〜8月3日)では、AI Overviewの平均出現率が86.5%でした。士業・SaaS・リフォームでは96.7%、不動産では96.6%、EC・通販やSEO会社、人材紹介、引越し、旅行、美容クリニックでは93.3%です。もっとも低い美容室でも66.7%あり、AI回答枠が出ないジャンルはほぼありません。
同レポートの推定値では、ゼロクリック率は59.0%、検索1位のCTRは13.7%(従来目安28.4%)です。順位を維持しても流入が減る構造になったため、「SEOの順位は落ちていないのに問い合わせが減った」という相談が制作会社やSEO会社に集まりやすくなっています。この相談に数字で答えられるかどうかが、代理店としての入口になります。
1-2. 顧客側の行動データ
提案時に使える一次データを2つ挙げます。いずれも当社の自主調査です。
転職活動における企業情報の収集方法に関する調査(2026年8月26日、過去1年以内に転職活動を行った880名)では、「生成AIに質問」が26.02%、「AI Overviewを見た」が21.59%でした。口コミサイト(12.50%)の2.08倍、SNSで検索(9.20%)の2.83倍です。詳細は転職活動者の生成AI利用に関する調査記事にあります。
住まい探しの情報収集に関するアンケート(2026年8月27日〜30日、経験者507名)では、「AI Overviewを見た」が24.26%、「生成AIに質問」が23.47%でした。今後の利用意向は「ぜひ使いたい」24.85%と「機会があれば使いたい」51.08%を合わせて75.93%です。不動産領域の調査記事で全設問を公開しています。
採用と不動産はどちらも、制作会社や広告代理店が既存顧客を多く持つ領域です。「御社の求職者の4人に1人がAIで会社を調べている」と言えるデータがあると、初回提案の温度が変わります。
2. パートナー制度の3つの形態
「紹介」「販売代理店(再販)」「OEM・ホワイトラベル」の3形態があり、顧客との契約主体、利益率、必要な体制がそれぞれ異なります。
パートナー制度という言葉は各社で意味がずれます。契約書を読む前に、次の3つのどれに該当するかを確認してください。
形態 | 顧客との契約主体 | ブランド | 収益 | 必要な体制 | 向いている会社 |
|---|---|---|---|---|---|
紹介パートナー | 開発元 | 開発元 | 紹介手数料(初回または継続) | 営業のみ | まず試したい会社、専任担当を置けない会社 |
販売代理店(再販) | 代理店 | 開発元またはOEM | 仕入値と販売価格の差額 | 営業+一次サポート | 既存顧客に月額商材を追加したい会社 |
OEM・ホワイトラベル | 代理店 | 自社ブランド | 自社で価格設定 | 営業+運用+レポート | 自社サービスとして育てたい会社 |
2-1. 紹介パートナー
顧客を開発元に紹介し、商談・契約・サポートは開発元が担う形です。手間は少ない一方、顧客との契約が代理店側に残らないため、月額の積み上げは開発元に帰属します。LLMOを本業に育てるのではなく、既存顧客の相談に対応する窓口として持っておく使い方に向きます。
2-2. 販売代理店(再販)
代理店が顧客と契約し、開発元から商材を仕入れて販売する形です。本記事で紹介する対策サービス型の会社(WeBridge、ドリームテラー)は主にこの形態で、営業資料やトークスクリプト、契約書の雛形が提供される例があります。実務を開発元に委ねられるため、営業力はあるが運用体制がない会社に合います。
2-3. OEM・ホワイトラベル
ツールや診断レポートを自社ブランドで提供する形です。価格設定の自由度が高く、顧客からは「この会社のサービス」として認識されます。当社のLLMOチェキ、TROBZのトロパスなど、計測ツール型の会社はこの形態でパートナーを募っています。管理画面のロゴやレポートの発行元を自社名にできるかどうか、開発元の名前がどこまで見えるかは、契約前に必ず確認してください。
ホワイトラベルの具体的な範囲(ロゴ差し替えのみ、ドメイン・メール・レポートまで、完全な自社ブランド化)には段階があり、月額料金だけでは比較できません。「顧客が管理画面を開いたときに開発元の名前が見えるか」を基準に確認すると判断しやすくなります。
3. LLMO代理店になるまでの5ステップ
既存顧客の棚卸し、形態の選択、商材の選定、提案の型づくり、初回案件での検証の順に進めると、3か月以内に最初の契約まで到達できます。
ステップ1. 既存顧客をAI影響度で棚卸しする
まず、いまの顧客を業種で並べ、当社レポートのジャンル別出現率と突き合わせます。士業・SaaS・リフォーム(96.7%)、不動産(96.6%)、EC・通販・SEO会社・人材紹介・引越し・旅行・美容クリニック(93.3%)の顧客がいれば、そこが最初の提案先です。歯科医院(73.3%)や美容室(66.7%)は出現率が相対的に低いものの、MEOと組み合わせた提案が成立しやすい領域です。
このとき、対象顧客のサイトを無料LLMO診断にかけておくと、提案の初回に数字を持ち込めます。URLを入れるだけで登録は不要です。
ステップ2. パートナー形態を決める
2章の表を使って、自社の体制と目的から形態を選びます。判断の軸は「顧客との契約を自社に残したいか」「運用とレポートを自社でやれるか」の2つです。両方がYesならOEM、営業だけなら販売代理店か紹介、という切り分けになります。
ステップ3. 商材を選ぶ
計測ツール型と対策サービス型のどちらを主軸にするかを決めます。ツール型は月額数千円〜数万円台で仕入れられ、レポートを自社で作る前提です。対策サービス型は実務を開発元が担い、LLMOコンサルティングの相場(月額20万〜50万円)に近い価格帯で販売します。両方を扱う場合は、ツールで現状を見せ、対策サービスで実行する二段構えになります。
商材の比較では、対応AIエンジン数、計測の頻度、レポートの出力形式、複数クライアントを1画面で管理できるか、を確認してください。代理店は複数社を並行して見るため、クライアントごとにログインし直す設計のツールは運用コストが跳ね上がります。
ステップ4. 提案の型をつくる
初回商談で見せる資料を固定します。当社が代理店・制作会社のお客様に推奨している構成は、次の3点セットです。
AI回答枠は出ているのに顧客が引用されていないキーワードの一覧
AIがよく参照しているのに顧客が掲載されていないメディアの一覧
サイトの弱点をスコア化した診断結果
この3点は「何が起きているか」「どこに載るべきか」「自社サイトの何を直すか」に対応しており、次の月額提案へつながります。クエリの設計は人が行う必要があるため、AI検索で狙うべきクエリの4分類を先に読んでおくと、初回のキーワード選定で迷いません。
ステップ5. 初回案件で3か月計測する
最初の1〜2社は、成果報告の型を作るための検証案件と割り切ります。当社観測では、改善傾向の確認に約3か月、投資判断に足る評価に約6か月かかります。契約期間は最低6か月で設計し、3か月目に中間報告を置くと、解約の判断がその前に来ることを防げます。
4. パートナー制度のある会社5社の比較
公開情報で確認できるLLMO関連のパートナー制度は、計測ツール型2社、ツール+対策型1社、対策サービス型2社に分かれます。
本章の掲載順は、商材のタイプ別です。ランキングではありません。各社の条件は2026年9月時点の公開情報(公式サイト・プレスリリース)にもとづくもので、詳細な料率や契約条件は各社への問い合わせで確認してください。LLMOチェキは当社(株式会社Itera)が提供する商材です。
会社・商材 | タイプ | 形態 | 公開されている条件 | 主な対象 |
|---|---|---|---|---|
LLMOチェキ(株式会社Itera・当社提供) | 計測ツール | OEM・ホワイトラベル | ホワイトラベルプラン月額129,800円(税別)、初期費用100,000円、サイト数・ユーザー数無制限。年契約で月あたり108,000円 | 代理店・制作会社・SEO会社 |
トロパス(株式会社TROBZ) | 計測ツール | OEM・代理店向けホワイトラベル | 通常プランは月額9,900円。OEM提供は初期費用0円・最短1週間で提案開始と同社が説明。分析ツールと対策サービスのOEMパートナーを2026年8月に募集開始 | Web制作会社・広告代理店 |
Synup(株式会社アシスト) | ツール+対策 | 販売代理店 | AIO・GEO・LLMO・MEOを含むローカル検索対策の販売代理店を地域ごとに募集(2026年5月広島、8月鹿児島)。営業向け・運用向けの研修と提案資料テンプレートを提供と同社が説明 | 地域の制作会社・店舗集客支援会社 |
ドリームテラー | 対策サービス | 販売代理店(ホワイトラベル対応) | 初期費用・固定費0円、卸値50%基準、ホワイトラベル対応。無料診断から競合調査レポート、月額のAI Webレポートへ展開する設計と同社が説明 | 広告代理店・制作会社・印刷会社 |
WeBridge | 対策サービス | 販売代理店 | 代理店と顧客の間で契約し、WeBridgeに発注する形。トークスクリプト・提案資料・契約書雛形を提供し、実務は同社が担当と説明 | 飲食店・美容サロン向けの営業基盤を持つ会社 |
4-1. LLMOチェキ(株式会社Itera・当社提供)

当社が提供する国産のLLMO計測・改善ツールです。ChatGPT、Gemini、Perplexity、Claude、Google AI Overview、AIモードなど8エンジンを横断して、言及率・引用率を日次で計測します。競合との言及シェア比較、AI回答の引用元ドメインの分解、誤情報・ネガティブ言及の検知、AI検索最適化を意識した記事生成、サイトの統合診断(LLMO・マーケティング・セキュリティ)を1つの管理画面で扱えます。
代理店向けには、ホワイトラベルプランを用意しています。月額129,800円(税別)、初期費用100,000円で、サイト数とユーザー数に上限がありません。年契約の場合は月あたり108,000円です。通常プランは月額29,800円(税別)からで、初期費用は0円、7日間の無料トライアルはカード登録不要です。
代理店として使う場合の特徴は、複数クライアントを一括で管理でき、レポートを自社ブランドで出力できる点です。一方で、月額129,800円は固定費として先に発生するため、少なくとも数社のクライアントを抱えてから移行するのが現実的です。まずは通常プランで1〜2社を運用し、提案の型ができてからホワイトラベルに切り替える順序をおすすめしています。
4-2. トロパス(株式会社TROBZ)

名古屋のTROBZが提供するAIO・LLMO分析ツールです。同社の発表によると、ChatGPTやGeminiの引用分析と従来検索の解析をあわせて月額9,900円で提供し、契約期間の縛りがない設計です。OEM・代理店パートナー向けにはホワイトラベル提供を行っており、初期費用0円、最短1週間で提案を始められると説明しています。
2026年8月17日には、分析ツールと対策サービス(フォーカスAIO)のOEMパートナー募集をPR TIMESで発表しました。ツールと実務サービスをセットで仕入れられる点が特徴で、自社に運用体制がない制作会社でも扱いやすい構成です。対応エンジン数や計測頻度の詳細は、同社の資料で確認してください。
4-3. Synup(株式会社アシスト)

ホームページ制作・店舗アプリ制作のアシストが、店舗情報の一元管理ツールSynupを軸に、AIO・GEO・LLMO・MEOをまとめた店舗集客サービスの販売代理店を募集しています。2026年5月に広島、8月に鹿児島と、地域ごとに募集を広げている点が他社と異なります。
同社の説明では、営業向けと運用向けを分けた研修コンテンツ、Synupの管理画面とGoogleビジネスプロフィールの連携マニュアル、AI検索を前提にした提案資料テンプレート、多店舗案件向けの運用フローの雛形が提供されます。「ツールは入れたが現場への展開が追いつかない」という代理店のつまずきを本部側で補う設計で、店舗系の顧客を多く持つ地域密着型の会社に向いています。
4-4. ドリームテラー

広告代理店・制作会社・印刷会社向けのパートナー制度です。同社の説明では、初期費用と固定費が0円、卸値は50%基準、ホワイトラベルに対応しています。LLMOの無料診断を営業の入口に置き、競合調査レポート、月額のAI Webレポートへとアップセルする段階設計になっています。
専門ノウハウと実務をドリームテラー側が担うため、代理店は営業に専念できます。固定費がないため小さく始めやすい一方、ホワイトラベルの範囲(レポートの発行元表記、管理画面の有無)は契約前に確認が必要です。
4-5. WeBridge

LLMO対策支援サービスの販売代理店を募集しています。同社の説明では、代理店が顧客と契約し、その後WeBridgeに発注する流れで、トークスクリプト、提案資料、契約書の雛形と利用規約が提供されます。発注後の実務はすべてWeBridgeが担うため、代理店側は営業活動に専念できます。
飲食店や美容サロンを中心にLLMO対策を展開していると紹介されており、店舗系の営業基盤を持つ会社に合います。ツールではなく対策サービスの再販なので、計測レポートを別途用意する場合は、計測ツール型との組み合わせを検討してください。
5. 代理店の収益モデルと価格設計
代理店の粗利は、月額数千円〜数万円台の計測ツールと、月額20万〜50万円のコンサルティング相場との差から生まれます。
LLMO関連の市場価格は、当社の把握している範囲で次のとおりです。
サービス | 相場 |
|---|---|
スポット診断 | 20万〜100万円 |
月額コンサルティング | 20万〜50万円 |
制作・実装を含む一気通貫 | 月額50万円以上 |
構造化データ実装(スポット外注) | 数万〜十数万円 |
計測ツール | 月額数千円〜数万円台 |
代理店の価格設計は、この表の「計測ツール」を仕入れ、「月額コンサルティング」に近い形で販売する構造が基本です。ただし、ツールの数字をそのまま転送するだけでは月額20万円は成立しません。差額を正当化するのは、クエリの設計、引用元メディアへの掲載打診、サイト改修の指示、月次の解釈と次の一手の提示といった人の作業です。
5-1. 試算の考え方
ホワイトラベル型で固定費が月額129,800円の場合、顧客1社あたりの月額を3万円で提供すれば5社で仕入れを上回ります。顧客単価を上げたい場合は、計測に加えて記事制作やサイト改修を含めた月額20万円前後のプランを用意し、ツール利用料は原価として吸収する形が一般的です。これはあくまで仕入価格から導いた計算例で、実際の販売価格は顧客の規模と提供範囲で決めてください。
販売代理店型で卸値が50%の商材なら、販売価格の半分が粗利です。固定費がない分、契約が取れなければ費用も発生しませんが、価格の決定権が開発元にある点は把握しておく必要があります。
5-2. 契約期間の設計
LLMOの効果は、当社観測では改善傾向の確認に約3か月、投資判断に足る評価に約6か月かかります。AIの回答は日によって変わるため、1か月の数字で成否を語ると、誤差に振り回された報告になります。最低6か月の契約とし、3か月目に中間報告、6か月目に継続判断のレビューを置く設計をおすすめします。
6. 代理店が失敗しやすい5つの落とし穴
もっとも多い失敗は、計測ツールを導入しただけで「何を直すか」を提示できず、3か月目の報告で解約されるパターンです。
6-1. 計測だけで提案が止まる
言及率が「10回中4回」と分かっても、顧客が知りたいのは「どうすれば6回になるか」です。引用元メディアの一覧、サイトの診断スコア、記事の改善案までを初回から用意していないと、2回目の報告で話題が尽きます。LLMO対策の5つの重点施策を提案の骨格として持っておくと、計測結果と施策を対応させやすくなります。
6-2. 1回の計測結果で成否を語る
AIは同じ質問に対して毎回違う答えを返します。1回だけ計測して「出た・出なかった」で報告すると、翌月に逆の結果が出て信頼を失います。同じ質問を複数回実行して割合とブレ幅で示す計測方法を選び、報告書にも「10回中4回(ブレ幅あり)」の形で書いてください。
6-3. クエリ設計を顧客任せにする
「御社について聞かれそうな質問を教えてください」と顧客に投げると、指名検索に近い質問ばかりが集まります。AI検索で意味があるのは「〇〇駅 個室 魚がおいしい店」のような、まだ顧客名が出ていない質問です。クエリの設計は代理店側の仕事として引き受け、業種ごとの型を作っておくと提案が速くなります。
6-4. ホワイトラベルの範囲を確認しない
管理画面のロゴだけ差し替えられる契約で「自社サービス」として販売すると、顧客がレポートの発行元やドメインに開発元の名前を見つけたときに説明に窮します。契約前に、ロゴ、ドメイン、メールの送信元、レポートのフッター、サポート窓口の5点で、どこまで自社名にできるかを確認してください。
6-5. 制作会社が技術要件を持たない
構造化データ、llms.txt、見出し構造の整備など、AIに読まれるための技術要件は制作会社側で実装が必要です。ここを外注に出すと粗利が消えます。LLMO対応ホームページ制作の技術要件7つを社内の標準仕様に組み込んでおくと、制作案件そのものにLLMOの単価を上乗せできます。
7. 初回提案から月額契約までの流れ
無料診断で現状を数字にし、競合との差を示し、3か月の計測プランを提示する順が、当社が代理店のお客様に推奨している流れです。
実際の場面を想像してください。地方の工務店に、制作会社の営業担当が定例訪問をします。事前に工務店のサイトを無料診断にかけ、「注文住宅 〇〇市 おすすめ」など5つの質問でAIの回答を確認しておきました。営業担当は「この5問のうち、AIが御社の名前を出したのは1問だけでした。代わりに出ていたのはこの3社です。AIが参考にしていたのは、この比較サイトとこの口コミサイトです」と1枚の資料で示します。工務店の社長は、自社が比較の土俵にすら載っていない状況を初めて知ります。
ここから月額の計測と改善の提案に進みます。「まず3か月、毎日この10問を計測し、引用元メディアへの掲載と、サイトの弱点の修正を並行します。3か月目に、出現の割合がどう動いたかを報告します」という形です。
この流れを型にする際のポイントは3つです。
初回は顧客に作業を求めない。診断と競合の状況は代理店が事前に用意する
提案する施策は「どこに載るか」「サイトの何を直すか」の2軸に絞る
契約は6か月、報告は月次、中間レビューを3か月目に置く
GEO・AIOなど呼び方の違いで顧客が混乱する場合は、GEO対策とLLMO・AIOの違いを先に共有しておくと、用語の説明に商談時間を取られずに済みます。
8. よくある質問(FAQ)
Q1. LLMO代理店になるのに資格や認定は必要ですか?
不要です。各社のパートナー制度は、Web制作会社・広告代理店・SEO会社などの法人を対象にした契約で、公的な資格は求められていません。ただし、開発元によっては研修の受講や、最低契約数の条件がある場合があります。
Q2. SEOやMEOの代理店をしている会社が始めるメリットは何ですか?
既存顧客への追加提案ができる点です。当社調査ではAI Overviewの平均出現率が86.5%(30ジャンル・897クエリ)で、SEOで上位にいる顧客ほど「順位はあるのに流入が減った」という課題を抱えやすくなっています。SEOの契約にAI検索の計測を1項目足す形で提案でき、新規開拓より契約に至るまでが短くなります。
Q3. 紹介、販売代理店、OEMのどれを選ぶべきですか?
顧客との契約を自社に残したいならOEMか販売代理店、営業だけで済ませたいなら紹介です。運用とレポートを自社で担える体制があるならOEM(ホワイトラベル)で自社サービス化し、体制がなければ実務を開発元に委ねられる販売代理店型が現実的です。
Q4. ホワイトラベルの費用はいくらですか?
商材によって異なります。当社のLLMOチェキは、ホワイトラベルプランが月額129,800円(税別)、初期費用100,000円、サイト数・ユーザー数無制限で、年契約では月あたり108,000円です。他社では固定費0円でホワイトラベルに対応する対策サービス型もあります。金額だけでなく、ロゴ・ドメイン・レポート発行元のどこまでを自社名にできるかを合わせて確認してください。
Q5. 顧客への販売価格はどのくらいが目安ですか?
当社の把握する相場では、LLMOのスポット診断が20万〜100万円、月額コンサルティングが20万〜50万円、計測ツール単体は月額数千円〜数万円台です。代理店は、ツールの数字に人の解釈と施策を乗せて、月額コンサルティングの相場帯で販売する形が基本です。
Q6. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
当社観測では、改善傾向の確認に約3か月、投資判断に足る評価に約6か月です。AIの回答は日によって変わるため、1か月の数字で成否を判断せず、複数回計測した割合の推移で報告してください。
Q7. 代理店として最初に提案すべき業種はどこですか?
当社レポートのジャンル別出現率が高い業種です。士業・SaaS・リフォーム(96.7%)、不動産(96.6%)、EC・通販・SEO会社・人材紹介・引越し・旅行・美容クリニック(93.3%)が上位です。既存顧客にこれらの業種があれば、そこから始めるのが近道です。
まとめ:LLMO代理店は「既存顧客への1項目追加」から始める
LLMO代理店になる手順は、既存顧客の棚卸し、形態の選択、商材の選定、提案の型づくり、初回案件での3か月検証の5つです。パートナー制度を公開している会社は、計測ツール型(LLMOチェキ、トロパス)、ツール+対策型(アシスト)、対策サービス型(ドリームテラー、WeBridge)に分かれ、自社の体制に合わせて選べます。
当社調査でAI Overview出現率は平均86.5%、転職活動者の26.02%、住まい探し経験者の23.47%がすでに生成AIで情報を集めています。SEOやMEO、制作の既存契約に「AI検索での見られ方」を1項目足すことが、もっとも失敗の少ない始め方です。
自社ブランドでLLMO計測を提供したい代理店・制作会社の方は、LLMOチェキのホワイトラベルプランについてお問い合わせください。まず通常プランで提案の型を試したい場合は、7日間の無料トライアル(カード登録不要)からご利用いただけます。
調査概要
調査名: LLMO傾向分析レポート
調査主体: 株式会社Itera(LLMOチェキ)
調査対象: 30ジャンル・897クエリ(日本語Google検索)
調査期間: 2026年7月25日〜8月3日
実測値 / 推定値の区別: AI Overview出現率・引用元ドメインは実測値。ゼロクリック率・CTRは推定値
調査名: 転職活動における企業情報の収集方法に関する調査
調査主体: 株式会社Itera(LLMOチェキ)
調査対象: 全国22〜65歳の会社員5,000名をスクリーニングし、過去1年以内に転職活動を行った880名を分析
調査期間: 2026年8月26日
調査名: 住まい探しの情報収集に関するアンケート
調査主体: 株式会社Itera(LLMOチェキ)
調査対象: 住まい探し(賃貸・購入)の経験者507名
調査期間: 2026年8月27日〜30日
他社のパートナー制度に関する記述は、2026年9月時点の各社公式サイトおよびプレスリリースの公開情報にもとづきます。条件は変更される場合があるため、最新の内容は各社にご確認ください。
本記事の調査データは、出典として「LLMOチェキ調べ(株式会社Itera)/ https://llmocheki.com/report/llmo-trend」をご記載いただければ、 引用・転載自由です。