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おすすめのGEOツールは?GEO論文が示した「引用を増やす3施策」で国内外15ツールを評価

約21分で読めます 著者: 武藤 尭行

おすすめのGEOツールは、「AI回答での露出を測る」だけでなく、「引用を増やす施策を実行できるか」で選ぶと失敗が減ります。GEOという言葉の出典である2024年の研究論文(Aggarwal et al., KDD 2024)では、統計データ・引用・出典の追加という3つの施策がAI回答での可視性を30〜40%高めた一方、キーワードの詰め込みは効果がないと報告されました。つまりGEOツールに求められるのは、計測に加えて、この3施策をコンテンツに実装する機能です。

当社調査(30ジャンル・897クエリ、2026年7月25日〜8月3日)では、日本語Google検索のAI Overview平均出現率は86.5%でした。AIが答える環境が前提になった以上、「AIが自社をどう扱っているか」を測り、直すためのツールが必要になっています。

本記事では、GEOツールとLLMOツール・AIOツールの関係を整理したうえで、国内9ツール・海外6ツールの計15ツールを「計測・分析・実行」の3層で評価し、価格の読み方と絞り込み手順を解説します。

1. GEOツールとは?LLMOツール・AIOツールと何が違うのか

GEOツールとは、ChatGPTやGoogle AI Overviewなどの生成AIの回答で自社が言及・引用される状況を計測し、改善するためのツールです。LLMOツール・AIOツールと機能上の区別はありません。

GEOはGenerative Engine Optimization(生成エンジン最適化)の略で、2023年11月にプレプリントとして公開され、2024年のデータマイニング国際会議KDDで採択された論文(Aggarwal et al.)が初出です。海外ではこの語が主流で、Profound・Peec AI・Otterly.aiなどの海外ツールは自社をGEOツールと位置づけています。

日本では、同じカテゴリの製品がLLMO(大規模言語モデル最適化)ツール、AIO(AI Overview最適化)ツールとも呼ばれます。ミエルカGEO・GEO Hack Suiteのように製品名にGEOを冠する国産ツールも増えました。検索するときの語は違っても、見比べる製品群は同じです。3つの用語の関係はGEO対策とは?LLMO・AIOとの違いと実践5施策で整理しています。

1-1. 用語の使われ方の違い

用語

出自

主に使う場面

GEO

2024年の学術論文(Aggarwal et al.)

海外ツール、学術・研究文脈、製品名

LLMO

日本のSEO業界

国内の対策会社、国産ツール

AIO

Google AI Overviewへの対策

国内でAI Overview対策に焦点を当てる文脈

本記事ではGEOツールという語で統一しますが、内容はLLMOツール・AIOツールにそのまま当てはまります。LLMOという概念そのものの解説はLLMOとは?意味・仕組み・SEOとの違いをご覧ください。

1-2. GEOツールが必要になった背景

当社の「LLMO傾向分析レポート」(30ジャンル・897クエリ、2026年7月25日〜8月3日)では、日本語Google検索のAI Overview平均出現率は86.5%でした。最も高い士業・SaaS・リフォームでは96.7%、最も低い美容室でも66.7%です。

この環境でのゼロクリック率は推定59.0%、検索1位のCTRは推定13.7%(従来目安28.4%)です。順位を維持していても流入が半減しうる以上、「AI回答の中で自社がどう扱われているか」を継続して測る必要が生まれました。GEOツールはその計測を自動化する製品です。


2. GEO論文が示した「効く施策」と「効かない施策」

GEO論文では、統計データ・引用・出典の追加が可視性を30〜40%高め、キーワードの詰め込みは効果がありませんでした。ツールの評価軸はここから導けます。

Aggarwal et al.(2024)は、約10,000件の質問(GEO-bench)に対して9種類のコンテンツ修正を試し、生成AIの回答内でどれだけ引用されたかを比較しました。可視性の指標には、引用された語数と回答内の位置を組み合わせた指標(Position-Adjusted Word Count)などが使われています。

2-1. 9つの施策の結果

施策

内容

結果(Position-Adjusted Word Count)

Statistics Addition

関連する統計データを本文に追加

30〜40%向上(単独で最大)

Quotation Addition

信頼できる人物・組織の発言を引用

30〜40%向上

Cite Sources

信頼できる情報源への出典を明記

30〜40%向上

Fluency Optimization

文章の流暢さを改善

15〜30%向上

Easy-to-Understand

平易な表現に書き換え

15〜30%向上

Authoritative

権威的な語り口に変更

効果あり(上位3施策より小さい)

Technical Terms

専門用語を追加

限定的

Unique Words

独自の語彙を追加

限定的

Keyword Stuffing

キーワードを詰め込む

効果なし

※論文の数値は相対的な改善率であり、平均値ではなく最大値に近い値です。効果はドメインによって異なると論文自身が述べています。

2-2. ツール選びに引き直すと何が言えるか

この結果から、GEOツールに求める機能は3つに整理できます。第一に、AI回答での可視性を継続して測ること。第二に、AIがどの情報源を引用しているかを分析し、自社が入り込む余地を見つけること。第三に、統計・引用・出典を備えたコンテンツを作り、公開まで持っていくことです。

多くのGEOツールは第一と第二を備えています。差が出るのは第三の「実行」で、ここが無いツールは、計測結果を見たあとの作業をすべて人手で行うことになります。エンジンごとに引用の判断ロジックが異なる点は主要AIエンジンの引用・言及ロジック解析で詳しく扱っています。

なお2026年3月に公開された別の研究(Quantifying Uncertainty in AI Visibility)は、GEO論文の測定に信頼区間が無い点を批判しています。AIの回答は同じ質問でも毎回変わるため、1回の計測で「出た・出なかった」を判断すると誤差を成果と読み違えます。ツールが同じ質問を複数回実行して割合で出しているかは、選定時に確認したい点です。


3. GEOツールの評価軸:3層モデルと4つの確認項目

GEOツールは「計測・分析・実行」の3層で評価し、対応AIエンジン・日本語対応・反復計測・価格構造の4点を確認すると、候補が絞れます。

3-1. 3層モデル

できること

代表的な機能

計測

AI回答での自社の言及・引用を記録する

言及率・引用率の日次計測、競合との言及シェア比較

分析

なぜ引用されないかを突き止める

引用元ドメインの分解、センチメント判定、誤情報の検知

実行

引用される状態に直す

記事の生成・リライト、サイト診断、構造化データの整備

計測だけのツールは価格が安く、始めやすい代わりに、次の一手は自社で決める必要があります。3層すべてを備えるツールは価格が高くなりますが、担当者が少ない企業では総工数が下がります。

3-2. 4つの確認項目

  1. 対応AIエンジンと、契約プランで実際に計測できる数。 トップページの「対応◯種」と下位プランで計測できる数は一致しないことがあります。海外ツールではStarterプランはChatGPTのみ、各プランで3エンジンまで、といった制限が一般的です。

  2. 日本語UIと日本語サポート。 日本語の質問で計測はできても、管理画面と問い合わせが英語のみというツールは少なくありません。担当者が変わった後も社内で回るかを考えると、軽視できない項目です。

  3. 反復計測の有無。 同じ質問を複数回実行して割合で出す設計か、1回の結果を記録するだけかで、数値の信頼性が変わります。

  4. 価格構造。 月額の表示価格に加えて、プロンプト数・エンジン数・地域の追加でいくら増えるかを試算します。詳細は7章で扱います。

ツール選定でよくある失敗パターンはLLMO対策ツールの選び方2026|失敗3パターンにまとめています。


4. 国内外15ツールの比較表(2026年9月時点)

15ツールのうち、計測・分析・実行の3層をすべて備えるのはLLMOチェキ・DolphinX AIO・GEO Hack Suite・パスカル・Profoundの5ツールです。

価格は各社公式サイトおよび公開情報(2026年7〜9月時点)にもとづきます。海外ツールはUSD建てで、表示価格は最小構成の目安です。◯は標準搭載、△は一部対応またはオプション、×は非対応を示します。

ツール

提供元

月額(最小構成)

対応AI(最大)

計測

分析

実行

無料で試せるか

LLMOチェキ(当社提供)

株式会社Itera

29,800円(税別)〜、初期費用0円

8エンジン

7日間無料(カード登録不要)、無料診断あり

DolphinX AIO

株式会社メディアリーチ

30,000円(税別)〜

7エンジン

14日間無料

GEO Hack Suite

株式会社仁頼

14,800円〜(BYOKプラン9,800円〜)

6エンジン

無料プランなし、デモ動画・無料診断

ミエルカGEO

株式会社Faber Company

49,800円(税別)〜+初期費用

3エンジン(要確認)

要確認

Brand UP

国産

7,980円〜

6エンジン

要確認

SUPER ACT

株式会社プラッタ

6,800円(税別)〜

5エンジン

×

無料プランあり

AKARUMI

株式会社ipe

無料〜

5エンジン

×

無料プランあり

パスカル

株式会社オロパス

要問い合わせ

要確認

4日間トライアル

Keywordmap

株式会社CINC

要問い合わせ

要確認

×

要確認

Ahrefs Brand Radar

Ahrefs

$199〜+本体プラン$129〜

6エンジン前後+Claude

×

無料プレビューあり

Semrush AI Visibility Toolkit

Semrush(Adobe傘下)

$99(年額請求)

4エンジン前後

無料チェッカーあり

Profound

Profound

$99〜(Growth $399)

最大10エンジン

無料レポートあり

Peec AI

Peec AI GmbH

$95〜

7種中3エンジン/プラン

×

7日間無料

Otterly.ai

OtterlyAI GmbH

$29〜

基本4エンジン+アドオン

14日間無料(要確認)

AthenaHQ

AthenaHQ

無料枠あり、$295〜

最大9エンジン

無料プランあり

「実行」の◯は、記事の生成またはサイトの改善手順の提示までツール内で行えるものに付けています。△は改善提案やコンテンツ監査にとどまるもの、×は計測・分析専用のものです。


5. 国産GEOツール9つの個別解説

国産ツールは円建て・日本語サポート・請求書払いに対応しやすく、日本語の質問の扱いも安定します。価格帯は無料から10万円弱まで幅があります。

5-1. LLMOチェキ(当社提供)

株式会社Iteraが2026年7月14日に提供を開始した国産のLLMOツールです。本記事の運営元が提供する製品のため、評価は差し引いてお読みください。

ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claude・Google AI Overview・AI Modeなど8エンジンを横断して、自社の言及率・引用率を日次で計測します。競合との言及シェア比較、AI回答の引用元ドメインの分解、誤情報・ネガティブ言及の検知を備え、GEO論文でいう「実行」に当たる機能として、AI検索最適化を意識した記事生成と、LLMO・マーケティング・セキュリティを横断したサイトの統合診断を持ちます。代理店向けのホワイトラベル(OEM)提供にも対応しています。

月額29,800円(税別)から、初期費用は0円(ホワイトラベルを除く)です。プランによって計測できるエンジン数が異なるため、詳細は公式サイトの料金ページで確認してください。7日間の無料トライアルはカード登録不要で、URLを入力するだけの無料診断も用意しています。

  • 向いている企業:計測から記事作成・サイト診断までを社内で回したい企業、複数クライアントを扱う代理店・制作会社

  • 注意点:提供開始から2か月の新しいツールで、海外ツールのような多言語・多国の計測実績はない

5-2. DolphinX AIO

株式会社メディアリーチが提供する国産ツールです。ChatGPT・Gemini・AI Mode・AI Overview・Copilot・Claude・Perplexityの最大7エンジンに対応し、AI回答の全文から思考プロセスや引用情報源を解析します。改善提案と施策生成まで日本語で完結する設計で、3層すべてを備えます。

料金はライト30,000円・プロ50,000円・ビジネス100,000円(税別・月あたり・6か月契約)で、初期費用は0円です。14日間の無料トライアルがあり、カード登録は不要です。2026年8月にMCP(Model Context Protocol)連携を公開し、計測データをClaudeやChatGPTから直接参照できるようになりました。

  • 向いている企業:AI回答の中身まで踏み込んで分析したい企業、6か月以上の継続利用を前提にできる企業

  • 注意点:基本は6か月契約で、恒久的な無料プランはない

5-3. GEO Hack Suite

株式会社仁頼が提供するオールインワン型のツールです。計測から競合比較、改善すべきページの診断、AI記事の作成とWordPressへの下書き入稿、GA4連携での効果測定までを1画面で行える点が特徴です。対応AIは6種(ライトプランは5種)です。

月額14,800円から(年払いで13,000円/月)で、初期費用はなく、いつでも解約できます。APIキーを持ち込むBYOKプランは9,800円からです。無料プランはありませんが、登録不要のデモ動画と資料、主要キーワード3個を調べる無料診断を提供しています。

  • 向いている企業:担当者が少なく改善まで手が回らない中小・BtoB企業

  • 注意点:提供元自身が、計測の網羅性や分析の細かさでは他ツールに劣る場面があると明記している

5-4. ミエルカGEO

SEO分析ツール「ミエルカSEO」で知られる株式会社Faber Companyが提供します。SEO領域で蓄積したデータが土台で、特にGoogle AI Overviewでの引用状況やトピック分析に強みがあります。AI検索経由の流入とコンバージョンまで追える設計です。

料金は単一サイト向け49,800円、複数サイト向け99,800円(税別)で、別途初期費用がかかり、原則12か月の年間契約です。対応AIは公開情報ではChatGPT・Gemini・Google AI Overviewの3種とされていますが、媒体により記載が異なるため要確認としています。

  • 向いている企業:予算と体制が整った中堅〜大手企業、すでにミエルカSEOを使っている企業

  • 注意点:年間契約が前提で、短期間で試して判断したい場合には向かない

5-5. Brand UP

完全日本語対応で月額7,980円からという価格が特徴の国産ツールです。計測に加えて、AIアシスタントによる改善提案とハルシネーション(誤情報)の検知を備えます。公開情報ではChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilot・Google AI Overview/AI Modeの6種に対応し、低価格帯としては対応範囲が広い部類です。

  • 向いている企業:月1万円以下で継続的に計測したい中小企業

  • 注意点:改善は「提案」までで、記事の生成・公開は別の手段が必要

5-6. SUPER ACT

株式会社プラッタが提供する分析ツールです。ChatGPT・Gemini・Claude・Grok・Perplexityの5エンジンを横断して、ブランドの言及率とセンチメント(どんな印象で語られているか)を数値化します。引用元URLのランキングも見られるため、次に働きかける媒体が分かります。

料金は月額6,800円と29,800円(税別)の2プランで、無料プランと無料トライアルがあります。クレジットカードと銀行振込に対応しています。

  • 向いている企業:低価格で対応AIの範囲を広く取りたい企業

  • 注意点:分析に軸足を置いた設計で、改善の実行は別途考える必要がある

5-7. AKARUMI

株式会社ipeが提供する国産ツールで、無料プランでできる範囲の広さが特徴です。ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claude・AI Overviewの5エンジンに対応し、最大25プロンプトを1日1回自動計測できます。各AIの回答を自動保存して過去と比較するアーカイブ機能と、参照元ページを確認するソース分析を備えます。

  • 向いている企業:まず無料で現状を知りたい企業

  • 注意点:モニタリング特化型で、計測結果を見たあとに何を書くかは自社で判断する

5-8. パスカル

株式会社オロパスが提供するSEOツールで、サイテーション分析によってGEO対策にも対応します。自社と競合のブランド名を入力すると、Web上での言及状況と、競合は言及されているのに自社は言及されていない媒体がリスト化されます。AI記事の構成・生成機能も備えるため、実行層は◯としています。

料金は要問い合わせで、土日祝を含まない4日間のトライアルが可能です。AI回答そのものの継続計測については公開情報で確認できなかったため、計測層は△としています。

  • 向いている企業:SEOとGEOを分けずに一元管理したい企業

  • 注意点:AI回答の日次計測を主目的にする場合は、機能の範囲を事前に確認する

5-9. Keywordmap

株式会社CINCが提供する競合分析ツールです。SEO向けの機能に加えて、引用ドメインランキング、カテゴリ別のブランド言及分析、プロンプト分析といったGEO機能が追加されています。GEOコンサルティングを併設しているため、社内に知見がない段階から相談しながら進められます。

  • 向いている企業:競合分析を重視する企業、コンサル支援も合わせて受けたい企業

  • 注意点:料金は要問い合わせで、実行層はツール内ではなくコンサルで補う形になる


6. 海外GEOツール6つの個別解説

海外ツールは対応AIの幅と機能の開発速度で先行しますが、英語UI・USD建て・下位プランのエンジン制限が運用上の壁になります。

6-1. Profound

米国ニューヨークのProfoundが提供するエンタープライズ向けプラットフォームです。AI回答内の露出・引用・競合比較に加えて、消費者パネルの実データによるAI検索ボリューム、AIクローラーの監視、1つの質問の裏でAIが展開する派生検索(クエリファンアウト)の可視化、コンテンツ生成のAgents/Workflowsを備えます。

料金はStarter $99/月(ChatGPTのみ・プロンプト50)、Growth $399/月(3エンジン・プロンプト100)、Enterpriseはカスタムで最大10エンジンです。下位プランでは計測AIが大きく絞られる点に注意が必要です。日本語UI・日本語サポートは要確認です。

  • 向いている企業:複数ブランドを横断管理するグローバル企業

  • 注意点:実質エンタープライズ寄りで、下位プランの対応AIは限定される

6-2. Peec AI

ドイツ・ベルリンのPeec AI GmbHが提供します。可視性・掲載順位・センチメントの追跡、競合ベンチマーク、引用元分析、クエリファンアウト、Looker Studio/API/MCP連携を備え、ユーザー数は全プラン無制限です。

料金はStarter $95/月(プロンプト50)、Pro $245/月(150)、Advanced $495/月(350)で、各プランで同時に計測できるのは7種のプールから3エンジンまでです。4種目以降はアドオン(月$35〜$165)で、ClaudeはEnterprise限定です。7日間の無料トライアルがあります。

  • 向いている企業:チームで使いたい企業、ファンアウト分析を重視する企業

  • 注意点:同時3エンジンまでで、拡張は加算課金

6-3. Otterly.ai

オーストリアのOtterlyAI GmbHが提供します。月$29から始められる手頃さが特徴で、プロンプト調査、ブランド言及と引用URLの追跡、GEOコンテンツ監査、AI流入分析、クエリファンアウトを備えます。

料金はLite $29/月(プロンプト15)、Standard $189/月(100)、Premium $489/月(400)です。基本エンジンはChatGPT・Google AI Overview・Perplexity・Copilotの4種で、Gemini・AI Mode・Claudeは有料アドオンです。

  • 向いている企業:小規模から試したい企業

  • 注意点:基本4エンジンで、GeminiやClaudeを加えると追加課金

6-4. AthenaHQ

米国サンフランシスコのAthenaHQが提供します。ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity・Copilot・AI Overview・AI Mode・Grokなど最大9モデルの横断可視性、引用分析、コンテンツギャップ最適化、自社データにアクセスするエージェント「Ask Athena」を備えます。

料金はクレジット制で、Essential(無料・300クレジット)、Starter $295/月(9モデル・月3,600クレジット)、Enterpriseはカスタムです。第三者レビューでは異なる価格の記載もあり、公式で要確認です。

  • 向いている企業:無料枠から着手したい企業、幅広いAIを見たい企業

  • 注意点:日本語UIは未確認で、高度機能はEnterprise限定

6-5. Ahrefs Brand Radar

世界的なSEOツールAhrefsのAI検索可視化機能です。実検索由来の大規模プロンプトデータベースを基に、AI Share of Voice・言及・引用・検索需要を可視化します。UIは日本語表示に対応しています。

料金はUSD建てで、単一プラットフォーム$199/月、全プラットフォーム$699/月が公式ヘルプの表記です。SEOツールAhrefs本体プラン(Lite $129/月〜)を土台に併用する構成で、総額が読みにくい点に注意が必要です。複数の比較記事でBrand Radarの価格として月19,900円が掲載されていますが、これはAhrefs本体プランの円建て価格であり、Brand Radar自体の価格ではありません。

  • 向いている企業:すでにAhrefsを契約している企業

  • 注意点:計測が「1プロンプト×1AI×1地域=1回」で消費されるため、多数のAI・地域を毎日計測すると枠の消費が急増する

6-6. Semrush AI Visibility Toolkit

SEO大手SemrushのAI検索版です。AI Visibility Score、ブランドのシェア・センチメント、競合4社比較、AI版キーワード調査、AIボットのクロール可否を診断するAI Search Site Auditを備えます。国内は総代理店の株式会社オロが日本語サポートを提供しています。

料金は$99/月(年額請求)で、1ドメイン・カスタムプロンプト25件を含みます。追加プロンプト50件で+$60/月、追加ドメインは$99/月です。対応AIはChatGPT・Google AI・Gemini・Perplexityで、上位のEnterprise AIOではClaude・Grokなどが加わります。

  • 向いている企業:すでにSemrushを使っており、ツールを増やしたくない企業

  • 注意点:基本枠は25プロンプト・1ドメインで、追加は加算課金


7. 価格の読み方:表示価格と実効価格は別物

海外ツールの多くは「プロンプト数×エンジン数×地域×頻度」で課金が乗算的に増える設計です。表示価格ではなく、自社の必要条件で試算した実効価格で比較してください。

具体例で考えます。Otterly.aiのLite $29/月でChatGPT・AI Overview・Perplexity・Copilotの4エンジンを計測する場合、Geminiを加えるとアドオン料金が発生します。Peec AIのStarter $95/月は3エンジンまでで、4種目以降は月$35〜$165の追加です。Profoundは$99/月ではChatGPTしか計測できず、3エンジンにするとGrowth $399/月になります。

さらに為替の影響を受けます。海外ツールの比較記事では$1≒155円換算が使われることが多く、この場合$399は約62,000円、$699は約108,000円です。円建ての国産ツールは負担額が読みやすい一方、6か月・12か月契約が前提のものがあるため、契約期間と解約条件も合わせて確認してください。

7-1. 実効価格を出す4つの手順

  1. 計測したい質問(プロンプト)の数を決める。当社観測では、最初は20〜30問で十分です

  2. 計測したいAIエンジンを決める。国内ではChatGPT・Gemini・Google AI Overview・AI Modeの4種が起点になります

  3. 各ツールの料金ページで、その条件を満たすプランと追加料金を確認する

  4. 契約期間(月次・6か月・年間)と初期費用を加えて、年間総額で比較する

計測ツールの相場は月額数千円〜数万円台です。LLMOコンサルティングのスポット診断が20万〜100万円、月額コンサルティングが20万〜50万円という相場と比べると、ツールで内製する費用は一桁小さくなります。


8. 目的別・GEOツールの絞り込み手順(5ステップ)

まず無料で現状を把握し、施策を自社で実行できる体制があるかで「計測型」と「3層型」に分け、日本語対応と実効価格で2つに絞ります。

ステップ1:無料で現状を把握する

AKARUMIの無料プラン、SUPER ACTの無料プラン、AthenaHQの無料枠、当社の無料診断(URLを入力するだけ・登録不要)のいずれかで、主要な質問で自社が出てくるかを確認します。競合は出るのに自社が出ない、という事実が分かれば、対策を始める根拠になります。

ステップ2:施策を実行する体制を確認する

計測結果を見たあとに、記事を書き、サイトを直す人が社内にいるかを確認します。いるなら計測・分析型(SUPER ACT・AKARUMI・Peec AI・Otterly.aiなど)で足ります。いないなら3層型(LLMOチェキ・DolphinX AIO・GEO Hack Suite・Profoundなど)を候補にします。

ステップ3:計測したいAIエンジンを決める

当社調査ではAI Overviewの出現率が86.5%と最も影響が大きく、転職活動者880名への調査では生成AIに直接質問した人が26.02%、AI Overviewを見た人が21.59%でした。ChatGPTとGoogle AI Overviewは外せない一方、それ以外は業種と顧客層によります。必要なエンジンが検討プランで計測できるかを確認します。

ステップ4:日本語対応と契約条件を確認する

日本語UI・日本語サポート・請求書払い・契約期間の4点を確認します。海外ツールは機能が豊富でも、担当者が変わった途端に使われなくなる例が多いため、社内で回り続けるかを優先します。

ステップ5:無料トライアルで2つを並行して試す

候補を2つに絞り、同じ質問群を同じ期間で計測して比較します。数値そのものよりも、「引用元の分析結果から次の施策が決められたか」「記事や改善の実行までたどり着けたか」で判断してください。

より詳しい機能の照合はLLMO対策に必要な機能をすべて備えたツールは?必須7機能で比較で扱っています。予算別の選び方はおすすめのLLMOツールは?目的別・予算別の選び方をご覧ください。


9. よくある質問(FAQ)

Q1. GEOツールとLLMOツールは別のものですか?

同じカテゴリの製品です。GEOは2024年の学術論文が出典の語で海外で主流、LLMOは日本のSEO業界で広まった語です。どちらも生成AIの回答で自社が言及・引用される状況を計測し、改善するツールを指します。

Q2. おすすめのGEOツールを1つ挙げるとしたら何ですか?

目的によって変わります。無料で現状を知るならAKARUMIやSUPER ACTの無料プラン、月1万円以下で継続計測するならBrand UPやSUPER ACT、計測から記事作成・サイト診断まで日本語で回すならLLMOチェキ(当社提供・29,800円〜)やDolphinX AIO(30,000円〜)、グローバルで多数のAIを見るならProfoundが候補になります。

Q3. GEO論文で効果があった施策は何ですか?

統計データの追加、信頼できる発言の引用、出典の明記の3つで、AI回答での可視性が30〜40%向上しました。文章の流暢さの改善と平易化も15〜30%の向上を示しています。キーワードの詰め込みは効果がありませんでした。

Q4. 無料で使えるGEOツールはありますか?

あります。AKARUMIとSUPER ACTは無料プランを持ち、AthenaHQは無料枠(300クレジット)を用意しています。当社のLLMOチェキもURLを入力するだけの無料診断と、7日間の無料トライアル(カード登録不要)を提供しています。

Q5. 海外ツールと国産ツール、どちらを選ぶべきですか?

国内市場で日本語の質問を計測し、社内で運用するなら国産が有力です。日本語UI・円建て・請求書払いに対応しやすく、日本語の聞かれ方に合った分析ができます。英語圏や多言語での可視化が主目的なら、対応AIの幅が広い海外ツールが候補になります。

Q6. 対応AIエンジンは多いほど良いですか?

必ずしもそうではありません。当社調査ではAI Overviewの出現率が86.5%と影響が最も大きく、次いでChatGPTが業種を問わず重要です。自社の顧客が使うエンジンを優先し、そのエンジンが検討プランで計測できるかを確認するほうが実務上は重要です。

Q7. GEOツールを導入してから効果が出るまでどれくらいかかりますか?

当社観測では、改善傾向の確認に約3か月、投資判断に足る評価には約6か月が目安です。AIの回答は日々変わるため、週単位の変動で判断せず、複数回の計測にもとづく割合の推移で見てください。

Q8. GEOツールで検索順位も計測できますか?

ツールによります。Ahrefs・Semrush・パスカル・ミエルカGEOなど、SEOツールを土台にした製品はSEOとAI検索を同じ画面で扱えます。AI検索の計測に特化したツールは検索順位を扱わないものも多いため、SEOと一体で見たい場合は事前に確認してください。


まとめ:GEOツールは「実行できるか」で選ぶ

GEOという語の出典である論文は、統計・引用・出典の追加が可視性を30〜40%高め、キーワードの詰め込みは効かないことを示しました。この結果に沿えば、GEOツールに求めるのは計測だけでなく、引用される状態にコンテンツを直す機能です。

国内外15ツールのうち3層すべてを備えるのは5ツールで、残りは計測・分析に特化しています。まず無料で現状を把握し、施策を実行する体制の有無で型を分け、必要なエンジンが検討プランで計測できるか、日本語で運用できるか、実効価格がいくらかで2つに絞ってください。

当社が提供するLLMOチェキは、8エンジン横断の言及率・引用率の日次計測から、引用元ドメインの分解、記事生成、サイトの統合診断までを1ツールで行えます。URLを入力するだけの無料診断で、まず自社の現状を確認してみてください。


調査概要

  • 調査名:LLMO傾向分析レポート

  • 調査主体:株式会社Itera(LLMOチェキ)

  • 調査対象:30ジャンル・897クエリ(日本語Google検索)

  • 調査期間:2026年7月25日〜8月3日

  • 実測値/推定値の区別:AI Overview出現率86.5%は実測値。ゼロクリック率59.0%、1位のCTR13.7%は推定値

参考文献

  • Aggarwal, P. et al. "GEO: Generative Engine Optimization." KDD 2024(arXiv:2311.09735)

  • 各ツールの料金・機能は2026年7〜9月時点の各社公式サイトおよび公開情報にもとづきます。変更される場合があるため、導入前に各公式サイトでご確認ください

本記事の調査データは、出典として「LLMOチェキ調べ(株式会社Itera)/ https://llmocheki.com/report/llmo-trend」をご記載いただければ、 引用・転載自由です。