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AI検索の引用120万件を分析してわかった、LLMO/AIOの4つの傾向【LLMOチェキ実測データ】

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AI検索で自社ブランドが言及されるかどうかは、自社サイトがAIの引用元に入っているかで大きく変わります。当社の計測データでは、引用に占める自社サイトのシェアが5%以上のブランドは平均言及率32.3%で、0%のブランド(4.7%)の約7倍でした。

この記事は、LLMO計測ツール「LLMOチェキ」で計測している約250プロジェクトの実測データを、直近約3か月分さかのぼって集計したものです。直近30日だけで、AIの回答に含まれた引用は120万件を超えました。

本記事では、引用元の偏り、AIエンジンごとの違い、記事公開の効果、何もしなかった場合の変化の4点を、数値とあわせて解説します。

1. どんなデータを、どう分析したのか

LLMOチェキで計測中の約250プロジェクトについて、AIの回答に自社が登場した割合(言及率)と、回答の根拠として表示されたURL(引用元)を集計しました。

LLMO(Large Language Model Optimization)は、ChatGPTやGeminiなどの生成AIの回答に、自社が正しく言及・引用されるよう最適化する取り組みです。本記事ではGoogleのAI OverviewやAI Mode向けの最適化(AIO)もあわせて扱います。

分析で使った指標は2つです。

  • 言及率:設定した質問に対するAIの回答のうち、自社ブランドが登場した割合

  • 引用元:AIが回答の根拠として示したWebページのURLとドメイン

対象エンジンはChatGPT、Gemini、Perplexity、Claude、Google AI Overview、AI Modeです。計測の初期はデータ量が少ないため、引用元の分析は直近30日、時系列の変化と記事公開の効果は直近90日のデータを使っています。

先に1点、前提をお伝えします。今回の対象には飲食・美容・医療などの店舗ビジネスが多く含まれます。そのため、予約・口コミポータルが引用元の上位に出やすい傾向があります。BtoBやECなど他の業種では、結果が異なる可能性があります。


2. 自社サイトが引用元に入るかで、言及率は約7倍変わる

引用に占める自社サイトのシェアが0%のブランドは平均言及率4.7%、5%以上では32.3%でした。全エンジンに共通して、最も強い差が出た指標です。

プロジェクト×エンジンごとに、直近30日の「引用全体に占める自社サイトの割合」と平均言及率を並べると、次のようになりました。

  • 自社シェア0%:平均言及率 4.7%

  • 自社シェア0〜2%:平均言及率 18.7%

  • 自社シェア2〜5%:平均言及率 20.3%

  • 自社シェア5%以上:平均言及率 32.3%

注目すべきは、0%と「0〜2%」の間の差です。自社サイトがわずかでも引用元に入っているだけで、平均言及率は約4倍になっています。

2-1. 相関であって、因果の証明ではない

これは相関関係であり、「自社サイトを引用させれば言及率が上がる」と証明したものではありません。もともと知名度の高いブランドは、自社サイトも引用されやすく、言及もされやすいという関係も考えられます。

それでも、AIが回答をつくるときに「根拠として使える自社ページ」を持っているかどうかが、言及の入口になっているという仮説とは整合します。

2-2. AIが引用しやすいページの特徴

当社観測では、引用元に入りやすい自社ページには共通点があります。

  • 自社にしか書けない一次情報(実績の数値、料金、対応エリアなど)がある

  • 「〇〇とは」「いくらかかるか」といった質問に、冒頭で直接答えている

  • よくある質問(FAQ)が、1問ずつ単独で読める形になっている

逆に、キャッチコピーと画像だけで構成されたトップページは、AIが根拠として引用しにくい傾向があります。


3. 引用の95%以上は第三者サイト、エンジンごとに好む掲載先が違う

自社サイトの引用は全体の1〜3%にすぎず、言及の主な経路は「第三者サイトに載ること」です。どの第三者サイトが引用されやすいかは、AIエンジンごとにはっきり分かれました。

直近30日の引用元ドメインの上位を、エンジン別に整理します。

3-1. Perplexity:PR TIMESとnoteが突出

PerplexityはPR TIMES(約1.2万件)とnote(約1.1万件)を突出して引用していました。プレスリリースやnote記事が、そのまま回答の根拠として使われています。

今回のエンジンのなかで、自社が発信した情報が最も短い経路で引用元になりうるのがPerplexityです。

3-2. ChatGPT:公的機関と大手ポータルを重視

ChatGPTは、厚生労働省や自治体などのgo.jpドメインと、食べログのような大手ポータルを多く引用していました。情報の信頼性を担保できる掲載先が重視されていると考えられます。

3-3. ClaudeとGemini:予約・比較ポータルに偏る

ClaudeとGeminiは、一休、ホットペッパー、Retty、オズモール、mybest、ITトレンドなど、予約・比較ポータルからの引用が多い傾向でした。ポータルに掲載されている情報の量と正確さが、そのまま回答の材料になります。

3-4. AI OverviewとAI Mode:Google自身とYouTubeが圧倒的

AI OverviewとAI Modeは、google.com(Googleビジネスプロフィールなど)とYouTubeからの引用が圧倒的でした。この2つは、ほぼGoogleの検索エンジン専用の対策といえます。

当社が別途実施した「LLMO傾向分析レポート」(30ジャンル・897クエリ)でも、AI Overviewの引用元ドメイン1位はyoutube.com(826回)でした。異なる調査で同じ傾向が出ています。

3-5. Wikipedia・Reddit・G2はほとんど出ない

海外のLLMO記事では、Wikipedia、Reddit、G2への掲載が重要だとよく紹介されます。しかし今回の対象では、これらのドメインはどのエンジンでも数十件程度しか引用されていませんでした。

日本の店舗ビジネスを中心とした今回の顧客群では、海外の定石をそのまま当てはめても効果が出にくい可能性があります。

3-6. 具体的な場面で考える

実際の流れを想像してください。ある整体院の院長が、ChatGPTでは自院が出てくるのに、Googleで検索したときのAI Overviewには出てこないことに気づく。原因を調べると、AI Overviewが引用していたのは競合院のGoogleビジネスプロフィールと、地域の整体紹介動画でした。この場合、ホームページを直しても効果は限られます。手を入れるべきなのは、Googleビジネスプロフィールの情報とYouTubeです。

エンジンごとに引用元が違う以上、「LLMO対策」をひとつの施策としてまとめて考えるのではなく、エンジンごとに打ち手を分ける必要があります。


4. 記事を公開すると、3本に1本が約2週間で引用元に入る

直近90日に公開された記事160本のうち50本(31%)が、実際にAIの引用元に入りました。公開から初めて引用されるまでの日数は中央値14日、最短2日でした。

4-1. 引用が早いのはClaude、Perplexity、ChatGPTの順

公開した記事を初めて引用元として拾ったのが早かったのは、Claude、Perplexity、ChatGPTの順でした。一方、AI Modeでの引用は20件にとどまり、新しい記事への反応は鈍い傾向です。

4-2. 「初引用」と「言及率の改善」は別物

ここで注意が必要なのは、記事が引用元に入ることと、ブランド全体の言及率が上がることは同じではない点です。当社観測では、言及率の改善傾向を確認できるまでに約3か月、投資判断に足る評価には約6か月かかります。

「2週間で1本が引用された」は手応えとして確認できる最初の変化であり、成果の最終地点ではありません。


5. 何もしないと、言及率は下がっていく

同じプロジェクトの45日間の変化を見ると、ChatGPTとAI Overviewはやや改善した一方、Claude・Gemini・AI Modeは平均で低下していました。

エンジン別の平均変化は次のとおりです(同一プロジェクトの45日間の比較)。

  • ChatGPT:+1.8pt

  • AI Overview:+2.0pt

  • Claude:−2.2pt

  • Gemini:−2.3pt

  • AI Mode:−7.5pt

Claude・Gemini・AI Modeでは、言及率が悪化したプロジェクトの数が改善したプロジェクトを大きく上回りました。AIエンジン側で、どのサイトを引用元に選ぶかの傾向が変化していると考えられます。現状を維持するためにも、継続的な手入れが必要です。

5-1. 改善したプロジェクトは、施策の量が多かった

直近60日で言及率が2pt超改善したプロジェクトと、悪化したプロジェクトの施策量を比べました。

  • 改善したプロジェクト(30件):サイト改善施策の適用が平均13件、記事公開が平均7本

  • 悪化したプロジェクト(60件):サイト改善施策の適用が平均1.7件、記事公開が0本

参考値ですが、施策の量と改善の方向は一貫していました。


6. データから導いた、LLMO/AIOの優先順位

今回のデータから考えると、取り組む順番は「自社の引用ページ」「エンジン別の掲載先」「記事の継続」「維持の体制」の4段階です。

6-1. ステップ1:AIが引用できる自社ページをつくる

引用シェアが0%から0〜2%に入るだけで、平均言及率は約4倍の差がありました。一次情報、数値、FAQを備えたページを、まず1つ用意します。

6-2. ステップ2:エンジン別に掲載先を整える

  • Perplexity:プレスリリース配信とnote記事

  • AI Overview / AI Mode:Googleビジネスプロフィールの整備とYouTube

  • Claude / Gemini:予約・比較ポータルの掲載情報の充実

  • ChatGPT:公的機関や大手ポータルなど、信頼性の高い掲載先

6-3. ステップ3:記事を月1本以上つづける

3本に1本が約2週間で引用元に入りました。1本で結果を判断せず、継続することが前提です。

6-4. ステップ4:維持にも施策が要る前提で体制を組む

特にGeminiとAI Modeでは、何もしない状態で言及率が下がる傾向がありました。定期的に計測し、下がったエンジンに対応する体制を用意します。


まとめ:LLMOは「エンジンごとの引用元」を知ることから始まる

約3か月分の実測データから見えたのは、AI検索での言及は自社サイトの引用有無で大きく変わり、その引用元はエンジンごとにまったく違うということでした。

PerplexityにはPR配信とnote、AI OverviewにはGoogleビジネスプロフィールとYouTube、ClaudeとGeminiにはポータル情報が効きます。そして、何もしなければ言及率は少しずつ下がります。

まずは自社がどのエンジンで、どの引用元を経由して言及されているのかを把握するところから始めてください。LLMOチェキでは、URLを入力するだけ・登録不要で使える無料診断を提供しています。

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本記事の調査データは、出典として「LLMOチェキ調べ(株式会社Itera)」をご記載いただければ、引用・転載自由です。

よくある質問

LLMOで最初に取り組むべきことは何ですか?
AIが根拠として引用できる自社ページを用意することです。今回のデータでは、自社サイトの引用シェアが0%のブランドの平均言及率は4.7%でしたが、0〜2%のブランドでは18.7%でした。
AI Overviewに表示されるには何をすればよいですか?
Googleビジネスプロフィールの整備とYouTubeの活用が中心になります。今回のデータでは、AI OverviewとAI Modeの引用元はgoogle.comとYouTubeが圧倒的に多くを占めていました。
Perplexityで引用されやすい媒体はどこですか?
直近30日のデータでは、PR TIMES(約1.2万件)とnote(約1.1万件)が突出していました。プレスリリースとnote記事は、Perplexity向けの施策として効果が期待できます。
記事を公開してから、AIに引用されるまでどのくらいかかりますか?
今回のデータでは、引用元に入った記事の初引用までの日数は中央値14日、最短2日でした。公開した160本のうち引用元に入ったのは50本(31%)です。
一度AIに言及されれば、その状態は続きますか?
続くとは限りません。同じプロジェクトの45日間の変化では、Geminiが平均−2.3pt、AI Modeが平均−7.5ptと言及率が低下していました。継続的な計測と施策が必要です。
WikipediaやRedditへの掲載は日本でも重要ですか?
今回の対象(店舗ビジネスが中心)では、Wikipedia・Reddit・G2はどのエンジンでも数十件程度しか引用されていませんでした。日本国内の顧客を対象とする場合は、国内のポータルやGoogleビジネスプロフィールを優先するほうが効果的と考えられます。
この傾向はどの業種にも当てはまりますか?
当てはまらない可能性があります。今回の対象には店舗ビジネスが多く、予約・口コミポータルが上位に出やすい構成でした。BtoBやECなどでは引用元の傾向が異なる場合があります。