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CDR(引用ドメイン評価)とは?AI検索時代のドメインパワーを測る指標【2026年最新】

約5分で読めます 著者: 武藤 尭行

CDR(Citation Domain Rating/引用ドメイン評価)とは、ChatGPTやGeminiなどのAI検索が回答の出典としてそのドメインをどれだけ引用しているかを、0〜100の数値で表す指標です。LLMOチェキが提供する独自指標で、SEO時代の「ドメインパワー」「ドメイン評価」に相当する共通のものさしを、AI検索時代向けに設計し直したものです。

別表記として「引用ドメイン評価」「Citation Domain Rating」があります。対象はドメイン単位で、ページ単位の評価は含みません。


なぜAI検索に新しいものさしが必要なのか

SEOの世界には、外部ツールが提供するドメイン評価という共通言語がありました。数字がひとつあることで、自社の立ち位置、施策の是非、掲載を狙うメディアの選定を、社内でも顧客とも同じ土俵で議論できました。

AI検索にはこれがありません。自社で登録した質問への引用率はわかっても、「業界の中で自社はどのあたりなのか」がわからない。良くなっているのか悪くなっているのかを、外部と比べて語れない状態が続いていました。

CDRはこの空白を埋めるための指標です。

既存のドメイン評価をそのまま流用しなかった理由

被リンクベースのドメイン評価をAI検索用に換算する、という発想もあり得ます。ただし当社はこれを採りませんでした。理由は3つです。

  1. 入力データが別物です。 従来のドメイン評価は被リンクの網の目を再帰的に計算した値です。AI検索の側に被リンクの網は存在せず、あるのは「どの回答がどのドメインを出典として挙げたか」という引用の記録です。

  2. 換算式が定義できません。 被リンク指標とAI引用の関係を調べた公開研究は複数ありますが、相関の強さは調査によって大きく食い違っています。安定した換算係数が存在しない以上、掛け算で作った数字は根拠を持ちません。

  3. 他社指標の派生物になります。 換算値は独自指標として成立せず、元の指標の変動にそのまま振り回されます。

そこでCDRは、従来のドメイン評価の考え方。対評価であること、対数スケールで圧縮すること、被参照の価値を希釈すること、権威が伝播することを、引用データに適用し直しています。


CDRの仕組み

1. 観測

8つのAI検索エンジン(ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity・Copilot・Grok・AI Overview・AIモード)にさまざまな質問を継続的に投げ、回答が出典として提示したドメインを記録します。集計は直近28日分で、毎日自動更新します。

自社サイトを測るために自社サイトを調べるのではなく、質問を投げた結果として現れたドメインをすべて記録する設計です。ひとつの質問から、そこに登場した多数のドメインの記録が同時に得られます。

2. 統計処理

観測回数が少ないドメインが偶然の1回で高評価にならないよう、引用の割合には統計的な下限値を使います。同じ「毎回引用されている」でも、1回中1回と10回中10回では評価が変わり、繰り返し引用されるドメインだけが上がる設計です。

あわせて、1回答で多数のサイトを並べるエンジンと少数しか挙げないエンジンの差も補正します。補正がないと、たくさん並べるエンジンでの引用ばかりが効いてしまうためです。

3. 権威の伝播

「有力なドメインと同じ回答の中に並んで引用されている」ことを加点要素として扱います。AIがそのドメインを同格の情報源として扱っている証拠と考えられるためです。

これは従来のドメイン評価における「評価の高いサイトからのリンクほど重い」という考え方に対応します。

4. スコア化

固定の基準を使って0〜100に変換します。基準を固定していることには理由があります。

被リンクベースのドメイン評価では、自社が被リンクを1本も失っていないのに、他サイトが伸びたことでスコアが下がる、という現象が起こります。スケール全体が押し下げられるためです。CDRは基準を固定しているため、日々のスコア変動は自社の実力変化だけを反映します。基準そのものを見直す際は、その時点を明示します。


CDRの読み方

信頼度と観測量が必ずセットで表示されます

信頼度

条件

A

30種類以上の質問で引用が観測されている

B

10種類以上の質問で引用が観測されている

C

3種類以上の質問で引用が観測されている(参考値)

データ不足

上記に満たない

観測が足りないドメインは0点ではなく「データ不足」と表示します。0点と表示してしまうと「引用されていない」という別の意味になり、実態と食い違うためです。

サブスコア3種

サブスコア

何を見る指標か

被引用の広さ

何種類の質問で引用されたか

エンジン多様性

特定のAIだけに依存していないか

安定性

スコアの変動が少ないか

総合スコアが同じでも、この3つの内訳は大きく異なります。特定のAIでだけ強いのか、幅広く引用されているのかによって、打つべき施策が変わります。


既存の「引用率」との違い

LLMOチェキにはすでに引用率という指標があります。CDRはこれを置き換えるものではなく、見ている対象が違います。

引用率(既存)

CDR

何の成績か

自社で登録した質問群での成績(自分の土俵

AI検索全体から見たドメインの被引用力(全員の土俵

比較できる範囲

自社プロジェクト内

業界横断・任意ドメイン

主な用途

施策の効果測定

立ち位置の把握・比較対象の選定

両者が乖離するのは正常です。 乖離そのものが示唆になります。たとえば引用率が高くCDRが低い場合は、自社が狙ったニッチな領域では引用されているが、業界全体から見るとまだ知られていない、という読み方ができます。逆にCDRが高く引用率が低い場合は、ドメインとしての力はあるのに、狙った質問には別のページが引用されている可能性があります。


CDRの使い方

  • 自社と競合の定点観測:同じものさしで「AIからの信頼度」を並べ、四半期ごとの推移を追う

  • 掲載先・提携先の選定:引用力の高いドメインからの言及獲得を優先する。どのメディアに載るべきかの判断材料になる

  • クライアント報告:「業界内で上位◯%」という相対的なポジションで説明する


よくある質問

Q. CDRはSEOのドメイン評価と同じものですか。 いいえ、別の指標です。被リンクではなく、AI検索の回答に出典として現れた記録から算出します。第三者が提供する指標とは無関係の当社独自指標です。

Q. スコアが下がったら何が起きたと考えればよいですか。 CDRは固定基準で算出するため、他社の伸びによって自社のスコアが押し下げられることはありません。下落は自社ドメインの被引用そのものが減ったことを示します。信頼度とサブスコア3種を確認すると、どのAIで減ったかが特定できます。

Q. 信頼度Cのスコアはどこまで信用できますか。 Cは3種類以上の質問で引用が観測された段階で、参考値として扱ってください。観測が増えてBやAになるまでは、単発の変動に振られやすい状態です。判断の根拠にするならB以上を推奨します。

Q. スコアはどのくらいの頻度で更新されますか。 直近28日分のデータをもとに毎日自動更新します。集計期間が28日あるため、1日単位の急変は起きにくい設計です。


CDRは当社データベース内での相対評価であり、サイトの絶対的な品質・権威を保証するものではありません。第三者が提供する指標(Ahrefs社のDomain Rating等)とは無関係の当社独自指標です。

CDRおよびCitation Domain Ratingは株式会社Iteraの商標です(出願中)。