【2026年10月LLMOトレンドレポート】順位ツールに返る検索結果が「汚染」されていた月
2026年10月、Googleが一部のSEOツール・ランクトラッカーに不正確な検索結果を返している問題について、Semrushが影響を確認したと回答しました。 Ahrefsは全結果の5〜20%に影響があると推定しています。
同じ月に、ChatGPT(GPT-6)はリンクへの参照元パラメータの付与をやめた可能性が報じられ、GA4上でAI経由の流入が「Direct」に埋もれ始めました。そしてAI Overviewの内容は、同一クエリでも70%の頻度で変化しています。
順位・流入・AI回答。成果を説明するための3つの道具が、同じ月に揃って壊れました。
本記事では、10月に確認できたAI検索関連の動きを1本に集約し、それぞれが実務にどう効いてくるのかを整理します。
1. 結論:10月に揺らいだのは検索ではなく、検索の「測り方」だった
10月の動きを3つの数字で要約します。
指標 | 数値 | 意味 |
|---|---|---|
汚染SERPの推定影響 | 5〜20% | 順位計測ツールに返される結果のうち、汚染されている割合 |
AI回答が変わる頻度 | 70% | 同一クエリでもAI Overviewの内容が変化する |
当社実測の変動幅 | 7.8pt | 30ジャンル平均が8週間で84.3%〜92.1%の間を上下 |
9月は「引用に値段がついた月」でした。GoogleがAI回答への貢献に報酬を払い始め、引用が評価指標から収益源へと性質を変えた月です。
10月は、その引用と順位を測る手段のほうが先に壊れた月でした。
順位ツールには汚染された結果が返り、ChatGPT経由の流入はGA4から消え、AIの回答は同じ質問でも揺れ続けています。壊れたのは検索そのものではなく、検索の成果を説明するための道具です。
2. 順位計測の前提が崩れた:ツールに返る結果が汚染されている
いわゆる「汚染されたSERP(poisoned SERPs)」の問題です。
Googleが一部のSEOツール・ランクトラッカーに対して不正確な検索結果を返している問題について、2026年10月29日、Semrushが影響を確認したと回答しました。Ahrefsは全結果の**5〜20%**に影響があると推定しています。
つまり、実際の検索結果の変化ではないものが、順位変動として記録されていた可能性があります。
10月の「順位変動」が示していたもの
10月は複数回、大きな順位変動が各ツールで検知されました。
10月20〜21日、10月24日、10月27日と、複数回の変動を各ツールが検知
いずれもGoogle公式の確認はなし。コアアップデートの発表も10月はゼロ
SEOmonitorは「実際の検索結果の変化ではなく、自動ツールへ返されるデータの不完全さが原因」と分析
クリック数が60〜70%減ったという報告と、計測精度への疑問が同時に出ている状況
これは単なるツールの不具合ではない
Googleは2026年を通じてAIスクレイパーや順位計測ツールへのブロックを強めており、9月中旬以降その傾向が顕著になったという観測もあります。
検索事業者が自動取得を抑制する方向に動いている以上、「第三者ツールの順位データ」という前提そのものが、構造的に弱くなっていきます。
実務上の対応は明確です。順位は参考値として扱い、意思決定は「AI回答内で言及・引用されたか」という別軸のデータで行う。10月はその移行が避けられなくなった月でした。
3. AI経由の流入計測も、同じ月に崩れた
順位だけではありません。AI経由の流入を測る手段も、同じ10月に3つ同時に崩れています。
対象 | 何が起きたか |
|---|---|
ChatGPT(GPT-6) | リンクにUTMパラメータとリファラーを付与しなくなった可能性が報じられた(10/14)。GA4上でChatGPT経由の流入が「Direct」として計上される事例が増加。OpenAIは未コメント |
Search Console | 10月11日、パフォーマンスレポートのデータ反映が通常より64時間以上遅延。加えて生成AI機能のレポートは、いまだインプレッションのみでクリック数を含まない |
Google自身の検証 | AI生成結果を非表示にするテストを行ったところ、通常のオーガニック検索結果へのクリック数自体も減少。AIの有無だけでは説明できない行動変化が起きている |
参照元が落ちればGA4には残らず、Search Consoleはクリックを出さず、順位ツールのデータは汚染されている。いま、AI検索の成果を「流入」で証明することは構造的にできません。
10月には「AI検索経由のトラフィックはGoogleオーガニック検索の0.62%程度にすぎない」という調査も出ましたが、参照元が付与されない以上、その数字自体が過少計上である可能性を含みます。
残る手段は一つです。流入の手前にある「AIの回答内で自社がどう扱われたか」を、直接計測すること。
4. AI回答そのものが、同じ質問でも揺れている
Ahrefsの調査によると、同一クエリに対してAI Overviewの内容が変化する頻度は70%です。AI回答は固定された結果ではありません。
この事実は、10月に公表された数字の「割れ方」も説明します。
公表値 | 調査主体・条件 |
|---|---|
88% | Semrush(商業キーワード・10/29) |
80%超 | 各種集計(全検索ベース) |
75.3% | EXIDEA(33,201クエリ・国内) |
84.3〜92.1% | 当社30ジャンル平均の8週間変動レンジ |
「AI Overviewの表示率は何%か」という問いに、単一の正解は存在しません。
クエリ集合が違えば数字は変わり、同じクエリでも回ごとに変わります。10月に出た88%・80%超・75.3%という数字は、どれも間違っていません。測った対象と条件が違うだけです。
だからこそ、業界平均は市場構造の理解には使えても、自社の判断材料にはなりません。 必要なのは、自社の見込み客が投げる質問を固定条件で繰り返し測り、ばらつきを織り込んだうえで傾向を読むことです。
単発の目視確認やスクリーンショットは、この前提を満たしません。
5. 当社実測:AI Overview出現率は87.6%、ただし8週間で7.8ポイント揺れている
ここからは当社の継続計測データです。30ジャンル・900クエリの日本語Google検索を毎週計測しています。
指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
AI Overview 平均出現率 | 87.6% | 最大100.0%。9月28日は92.1% |
ゼロクリック率(推定) | 55.0% | 最大60.1% |
CTR低下率(推定) | 52.5% | 全30ジャンル平均 |
検索1位の推定CTR | 13.5% | 一般的な目安28.4%に対して |
この下落は、傾向の転換ではありません
9月28日の92.1%から11月2日の87.6%へ、4.5ポイント下がりました。単月で比較すれば「AI Overviewの表示が減った」と読めます。
しかし8週間の推移を並べると、別の絵が見えます。
計測日 | 9/14 | 9/21 | 9/28 | 10/5 | 10/12 | 10/19 | 10/26 | 11/2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30ジャンル平均 | 89.1% | 90.8% | 92.1% | 90.2% | 88.8% | 84.3% | 91.4% | 87.6% |
最小84.3%、最大92.1%。変動幅は7.8ポイントです。 10月19日には84.3%まで落ち、翌週の10月26日には91.4%まで戻しています。
今回の87.6%は、この上下動の幅の内側にあります。低下トレンドとは判断できません。単月比較では判断を誤ります。
SERP要素の構成
参考までに、検索結果ページに表示される要素の出現率です(11月2日時点)。
要素 | 出現率 |
|---|---|
自然検索 | 92.4% |
AI Overview | 87.6% |
関連する検索 | 72.3% |
他の人はこちらも質問 | 42.8% |
ローカルパック | 5.1% |
6. 揺れ幅は業種で10倍違う ─ 「何回測れば判断できるか」が業種で変わる
ここが、今月の調査で最も実務に効く発見です。
8週間の推移をジャンル別に分解すると、揺れ幅そのものが業種によってまったく違うことが分かりました。
ジャンル | 8週間のレンジ | 揺れ幅 |
|---|---|---|
システム開発 | 70% 〜 100% | 30pt |
動物病院 | 67% 〜 93% | 26pt |
美容クリニック | 70% 〜 93% | 23pt |
ジム・フィットネス | 70% 〜 93% | 23pt |
(…中略…) | ||
EC・通販 | 90% 〜 100% | 10pt |
注文住宅 | 93% 〜 100% | 7pt |
引越し業者 | 93% 〜 100% | 7pt |
自動車販売・ディーラー | 97% 〜 100% | 3pt |
最も安定した自動車販売(3pt)と、最も揺れたシステム開発(30pt)で、10倍の差があります。
これが意味すること
揺れ幅が大きい業種では、施策の前後比較に必要な計測回数そのものが増えます。
3ポイントしか動かない業種なら、数回の計測で「変わった/変わらない」を判断できます。しかし30ポイント動く業種では、同じ回数で測っても、それが施策の効果なのかノイズなのか区別がつきません。
つまり、業種ごとに「何回測れば判断できるか」が違うということです。これを知らずに他社と同じ計測頻度で運用すると、揺れの大きい業種ほど誤った結論を出しやすくなります。
全30ジャンルの揺れ幅ランキング(レンジ・変動幅つき)は、月次レポート資料に掲載しています。 30ジャンルの平均揺れ幅は14.1ポイント、20ポイント以上揺れるジャンルは6つ、10ポイント以下に収まるジャンルは11でした。自社ジャンルがどちらに属するかは、記事末尾からダウンロードできる資料でご確認ください(無料・全18ページ)。
7. AIが実際に読んでいるのは、YouTubeと特定の事業者メディア
調査期間中にAI Overviewの回答内で引用されたドメインの上位10件です。
順位 | ドメイン | 引用回数 |
|---|---|---|
1 | 5,915 | |
2 | 1,043 | |
3 | 613 | |
4 | 523 | |
5 | 475 | |
6 | 325 | |
7 | 282 | |
8 | 280 | |
9 | 257 | |
10 | 252 |
youtube.com が2位の5.7倍という突出ぶりです。3位以下はnote.com・moneyforward.com・suumo.jp・hotpepper.jpなど、特定ジャンルで繰り返し引用される事業者メディアが並びます。この顔ぶれは9月調査からほとんど変わっていません。
根拠に使われるかで、約7倍の差
当社が10月6日に公開した「AI引用120万件分析」では、別の角度から引用の構造が見えています。
自社サイトが引用根拠の5%以上を占める企業:AI回答に名前が挙がる割合が平均32.3%
自社サイトが引用根拠の0%の企業:同4.7%
約7倍の差です。ただし重要なのは、引用根拠の95%以上は第三者サイトだという点です。自社サイトだけを整えても、引用の大半は外部から供給されます。
自社ジャンルの「常連ドメイン」を特定し、そこに掲載されているかを確認する。これが最も直接的な打ち手になります。
8. Googleは引用を「増やす」方向に舵を切った
2026年10月15日、GoogleはAI Overviews/AI Modeのリンク表示強化を公式に発表しました。
回答内のインラインリンクを、より上部に・より高い頻度で表示する変更
権威性の高い公式サイト向けの専用セクションをテスト中
タイムリーな話題のニュースカルーセルを対象地域・言語ともに拡大
動画結果でクリエイター名をクリック可能に
あわせて、ユーザーが情報源を指定する「Preferred Sources(優先ソース)」の利用が年初来7倍超に増加したことも公表されました。
Bingも、パブリッシャーが「AI学習」と「AI検索での引用元利用」を個別にオプトアウトできる設定を新設しています。
ただし、自分で確認する手段は提供されていない
リンクが増え、優先ソース指定が普及すれば、引用を取る価値は上がります。
一方でGoogleはAI機能のクリックデータを依然公開していません。 「枠は広がったが、自社がそこに入れたかどうかは外からしか測れない」という構造は、10月を経ても変わっていません。
9. ChatGPTの引用元は、1年で大きく入れ替わった
Ahrefsが10月12日に公開した、ChatGPT(GPT-5.6)応答66.6万件の分析結果です(米国クエリ)。
引用元 | 順位の変化 | 方向 |
|---|---|---|
PubMed(医学文献データベース) | 64位 → 4位 | 上昇 |
WebMD(医療情報メディア) | 18位 → 79位 | 下落 |
Reddit(引用される頻度) | 5回に1回 → 43回に1回 | 下落 |
一次情報・権威ある情報源を重視する方向に動いたとAhrefsは分析しています。
3か月連続で、同じことが起きている
8月:ChatGPTでのReddit引用シェアが4日間で86%下落
9月:ChatGPT引用の1年後の維持率は14%という追跡調査
10月:引用元ランキングの大幅な入れ替わりをAhrefsが確認
引用元の入れ替わりは、例外事象ではなく常態です。
「このメディアに載れば引用される」という前提は、数週間で無効になり得ます。当社調査でも引用根拠の95%以上は第三者サイトでした。外部からの供給に依存する以上、供給元を分散し、どの経路が実際に引用に効いているかを継続的に確認する以外に方法がありません。
特定メディアへの依存は、毎月の運用リスクとして扱うべき段階に入っています。
10. スパムアップデートは完了。品質要件は一段上がった
September 2026 spam update は、9月24日に開始し10月8日に完了しました。ロールアウト期間は13日16時間で、2026年のアップデートとしては最長です。
順位変動は9/25–27、9/30、10/4–6 の3波に分かれて発生
全言語・全地域が対象。リンクスパムは対象外
AI生成スパムを検出するシステムの強化が含まれるとの報道
影響を受けたサイトの回復には数ヶ月かかる可能性があるとGoogleが明言
10月1日:AI生成コンテンツもファクトチェック必須に
同じ10月、Googleは生成AIコンテンツの運用ガイドを更新し、公開前に人の手でファクトチェック・レビューを行うことを
「重要(critical)」と明記しました。
対象は本文だけではありません。
タイトル / meta description / 構造化データ / alt text
新しいペナルティが追加されたわけではありません。しかし「構造化データやalt textもファクトチェックの対象」と明文化されたことは、テンプレート自動生成に依存した施策の前提を変えます。
AI活用そのものは問題ではありません。人の検証を挟まない運用が、問題として明文化されました。
11. Alphabet決算が示した「AI Modeは儲からない」という事実
2026年10月29日のAlphabet第3四半期決算では、検索広告収入が約634億ドル(前年比+12%)と、市場予想を下回りました。株価は一時10%超下落しています。
伸び鈍化の一因として、同社は**「AI Modeのクエリ収益化が従来より低い」**ことを挙げました。Googleは、AI Modeのクエリの大半は新規・増分的な検索であると説明しています。
結果として、広告がAI回答の中へ入ってくる
Google:AI Modeでパーソナライズ広告のテストを確認
Google:AI Mode内でサイトリンク付き広告フォーマットをテスト
Google:検索広告にAI生成レビュー要約をテスト
Bing:AI Overviews内での広告表示を開始
収益化の圧力が明確になった以上、AI回答内の表示面に広告が入る流れは加速します。9月には朝日新聞社がAIO/GEOタイアップ広告を商品化し、10月にはプラットフォーム側も広告枠を作り始めました。
「AIの回答に載ること」は、買える領域と買えない領域に分かれていきます。 買えない側=オーガニックな引用を取るには、第三者からの言及と一次情報の蓄積しかありません。
12. 前進もあった:Bingが「引用されなかったクエリ」を見せ始めた
10月13日、Bing Webmaster Toolsに「Topics Portfolio」のベータ版が追加されました。
AI回答に引用されたサイトのクエリを、テーマ別にグルーピングして表示
競合が引用されている一方で、自社が引用されていないクエリも表示される
AI Performanceレポート群の拡張として提供
「取れていない枠」を見せる方向に、プラットフォームが初めて踏み込んだ機能です。ただしBing索引の範囲に限られます。
一方、法務面では出版社側の訴訟が棄却
Penske Media(Rolling Stone等)とCheggがAI Overviewsをめぐって起こした独禁訴訟について、米連邦地裁のMehta判事が9月30日付で棄却しました。
「クロールを許可する見返りに検索トラフィックを得るという期待は、合意ではない」
再訴可能な形での棄却ですが、現時点で法的手段による流入回復は見込めません。
ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityを横断して「競合が引用され、自社が引用されなかったクエリ」を把握する手段は、プラットフォーム側からは提供されていません。残るのは、自社で測ることだけです。
13. 「GEOは無駄なのか」という論争が始まった
10月は、GEO施策の有効性そのものを問う論考が相次いだ月でもありました。
否定側の論拠
AI検索経由のトラフィックはGoogleオーガニック検索の0.62%程度にすぎないという調査
GEO施策の効果を否定する複数の調査結果が10月に相次いで公開された
Zyppyの131人調査では、llms.txt等のAI特化テクニックは「ほぼ効果なし」と結論(9月)
ただし前述のとおり、ChatGPTが参照元を付与しなくなった以上、「0.62%」自体が過少計上である可能性を含みます。
一方で、市場は拡大し続けている
ラクス社:ミエルカGEOの運用で、特定プロンプトでの露出率とAI経由リードがそれぞれ約30%向上と公表
ipe・dolphinX・パスカル等の国内ツールが10月も週次で機能追加
Semrushが10月13日、ロンドンでAI可視性テーマのカンファレンスを開催
国内でもLLMO解説書籍が発売され、一般向けの認知フェーズに入りつつある
この論争は、指標の置き方を決めれば解消する
流入で測れば0.62%、露出で測れば30%向上。どちらも事実です。
そして10月に起きたのは、流入での計測がさらに難しくなったという変化でした。結果として、露出・言及・引用を指標に据える以外の選択肢が、実質的に減っています。
「何を成果と呼ぶか」を先に決める。それが決まらないまま施策を評価することはできません。
14. 10月から導かれる、実務の5原則
1. 単発の計測結果で意思決定しない
AI Overviewの内容は同一クエリでも70%の頻度で変わり、当社の30ジャンル平均も8週間で7.8ポイント揺れました。1回のスクリーンショットは証拠になりません。
2. 順位データは参考値に格下げする
ランクトラッカーに返る結果の5〜20%が汚染されている可能性があります。10月の「順位変動」の一部は、検索結果ではなくデータ取得側の問題でした。
3. 流入ではなく露出で成果を定義する
ChatGPTは参照元を落とし始め、Search Consoleはクリックを出しません。言及率・引用率を一次KPIに据える必要があります。
4. 供給元を分散し、毎月点検する
ChatGPTの引用元はPubMedが64位→4位、WebMDが18位→79位へ入れ替わりました。特定メディア依存は運用リスクとして扱ってください。
5. AI生成物は公開前に人が通す
Googleは10月1日、タイトル・meta description・構造化データ・alt textを含め、公開前の人手によるファクトチェックを「重要」と明記しました。
【無料】2026年10月 LLMO/AIOトレンドレポート(全18ページ)をダウンロード
本記事は、10月の動きを「何が起きたか」の観点で整理したものです。 社内共有・稟議・提案に使える形でまとめた資料版を、無料で公開しています。
資料版に収録している、記事に載せていない内容
全30ジャンルの揺れ幅ランキング:8週間のレンジと変動幅を業種別に掲載。自社ジャンルが「何回測れば判断できるか」の目安になります(記事では一部のみ)
全30ジャンルの一覧表:出現率・ゼロクリック率・CTR低下率を業種別に掲載
8週間の推移データ:9/14〜11/2の計測結果をジャンル別・計測日別に可視化
順位別CTRの推定表:1位〜10位までの推定CTRと一般的な目安の比較
10月のタイムライン全20トピック:週別に整理し、確定情報と未確認情報を区別して記載
実務の5原則チェックリスト:そのまま社内共有できる形式
スライド形式(PDF)なので、会議でそのまま投影でき、必要なページを抜き出して稟議書に貼ることもできます。
👉 2026年10月 LLMO/AIOトレンドレポートをダウンロード(無料・フォーム入力のみ)
まとめ:測れないものは、改善できない
順位ツールには汚染された結果が返り、ChatGPT経由の流入はGA4から消え、AIの回答は同じ質問でも揺れ続けています。
10月に壊れたのは検索ではなく、検索の成果を説明するための道具でした。
この状況で取れる対応は一つです。揺れることを前提に、固定条件で、繰り返し測る。そしてその揺れ幅が業種ごとにどれだけ違うかを把握したうえで、必要な計測回数を設計する。
この体制を持つ企業だけが、来期の予算を数字で正当化できます。
まずは自社のサイトについて、AIがどう語っているかを確認するところから始めてください。LLMOチェキの無料診断では、URLを入力するだけで登録不要で現状を確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 「汚染されたSERP(poisoned SERPs)」とは何ですか? A. Googleが一部のSEOツール・ランクトラッカーに対して、実際とは異なる不正確な検索結果を返している問題を指します。2026年10月29日にSemrushが影響を確認したと回答し、Ahrefsは全結果の5〜20%に影響があると推定しています。実際の検索結果の変化ではないものが、順位変動として記録されていた可能性があります。
Q. 10月に順位が大きく動きましたが、Googleのアップデートですか? A. 10月20〜21日、10月24日、10月27日に大きな変動が各ツールで検知されましたが、いずれもGoogle公式の確認はなく、10月中のコアアップデートの発表もありませんでした。SEOmonitorは「実際の検索結果の変化ではなく、自動ツールへ返されるデータの不完全さが原因」と分析しています。順位ツールのデータを根拠に施策を判断する前に、データ自体の信頼性を確認してください。
Q. ChatGPT経由の流入がGA4で急減しました。何が起きていますか? A. 2026年10月14日、ChatGPT(GPT-6)がリンクにUTMパラメータとリファラーを付与しなくなった可能性が報じられました。この場合、ChatGPT経由の流入はGA4上で「Direct」として計上されます。OpenAIは未コメントです。流入の減少ではなく、計測できなくなっただけの可能性があります。
Q. AI Overviewの表示率は結局何%なのですか? A. 単一の正解はありません。2026年10月にはSemrushが商業キーワードで88%、EXIDEAが33,201クエリの調査で75.3%、その他の集計で80%超と、いずれも異なる数字を公表しています。クエリ集合や計測条件が違えば数字は変わり、同じクエリでも回ごとに変わります(Ahrefsによれば同一クエリで内容が変化する頻度は70%)。業界平均は市場理解には使えますが、自社の判断材料にはなりません。
Q. 日本語検索でのAI Overview出現率はどれくらいですか? A. 当社の継続計測(30ジャンル900クエリ)では、2026年11月2日時点の平均出現率は87.6%です。ただし9月14日〜11月2日の8週間では84.3%〜92.1%のレンジで上下しており、変動幅は7.8ポイントあります。単月の数字だけで増減を判断すると誤読につながります。
Q. 自社の業種は、何回測れば判断できますか? A. 業種によって大きく異なります。当社の8週間計測では、自動車販売・ディーラーが97%〜100%(3ポイント幅)と安定している一方、システム開発は70%〜100%(30ポイント幅)と10倍の差がありました。揺れ幅が大きい業種ほど、施策の前後比較に必要な計測回数が増えます。全30ジャンルの揺れ幅ランキングは、記事末尾からダウンロードできる月次レポート資料に掲載しています。
Q. AI Overviewの出現率が9月より下がりました。対策の効果でしょうか? A. 当社実測では9月28日の92.1%から11月2日の87.6%へ4.5ポイント低下しましたが、同じ8週間で10月19日には84.3%、翌週の10月26日には91.4%を記録しています。今回の数値は変動幅の内側にあり、傾向の転換とは判断できません。施策の効果を評価する際は、複数回の計測で傾向として読む必要があります。
Q. llms.txtを設置すればAIに引用されやすくなりますか? A. SEO専門家131人・103要因・13,665データポイントを集計したZyppy × Search Engine Landの調査(9月)では、llms.txtやAI向けチャンキングといったAI特化テクニックは「ほぼ効果なし」と結論づけられています。重要とされたのは検索意図との関連性、コンテンツ品質、ブランドへの信頼・認知でした。
出典・参考
Google公式
Google Search Central Blog(10/1 生成AIコンテンツ運用ガイド更新)
Google The Keyword(10/15 AI Overviews / AI Mode のリンク表示強化)
Google Search Status Dashboard(September 2026 spam update 完了)
海外メディア・調査
PPC Land/DataForSEO(汚染SERP、Semrushの回答)
Search Engine Land/Search Engine Journal/Search Engine Roundtable(順位変動、GPT-6のUTM、Search Console遅延、Bing関連)
Ahrefs(AI回答の変化頻度、ChatGPT応答66.6万件の引用元分析・10/12)
Semrush(商業キーワードのAI Overview表示率・10/29)
SEOmonitor(10月の順位変動に関する分析)
Alphabet 2026年第3四半期決算(10/29)
Zyppy × Search Engine Land「2026年版Googleランキング要因サーベイ」
国内
EXIDEA(33,201クエリ調査)/海外SEO情報ブログ(鈴木謙一氏)/Web担当者Forum/各社PR TIMES発表
当社調査
LLMO傾向分析レポート(30ジャンル・900クエリ/調査期間 2026年9月14日〜11月2日/週次8回計測):https://llmocheki.com/report/llmo-trend
AI引用120万件分析(2026年10月6日公開)
本記事は2026年10月の公開情報および当社実測データにもとづいて作成しています。ゼロクリック率・CTR低下率・順位別CTRはモデルによる推定値であり、実際の流入数やクリック率を保証するものではありません。他社調査の数値は各社の公表内容に基づくものです。
当社の調査データは、出典として「LLMOチェキ調べ(株式会社Itera)」をご記載いただければ、引用・転載自由です。
編集責任者:武藤 尭行(株式会社Itera 代表取締役)| この記事は制作方針に沿って作成し、出典を確認したうえで公開しています。