OEM提供できるLLMO/AIOツールは?ホワイトラベル対応の国内外8ツールを実額で比較(2026年9月時点)
OEM提供(ホワイトラベル)できるLLMO/AIOツールは、2026年9月時点で「管理画面ごと自社ブランドにできるもの」「レポートだけ自社ロゴにできるもの」「複数クライアントを分けて管理できるだけのもの」の3段階に分かれます。国産で管理画面ごとOEM提供できるのはLLMOチェキ(当社提供)で、月額129,800円(税別)・サイト数とユーザー数は無制限です。
代理店や制作会社が「AI検索対策」を自社商材にする動きが広がっています。当社調査ではAI Overviewの出現率が897クエリ平均で86.5%に達し、転職活動者の26.02%、住まい探し経験者の23.47%が生成AIで情報を集めています。クライアントから「AIに自社が出てこない」と相談される場面が、業種を問わず増えています。
本記事では、OEM・ホワイトラベルに対応する国内外のLLMO/AIOツール8製品を、実際の価格と提供範囲で比較し、代理店・制作会社がどう絞り込むべきかを解説します。
1. OEM提供できるLLMO/AIOツールとは何か
他社が開発したAI検索の計測・改善ツールを、自社ブランド名とロゴでクライアントに提供できるツールのことです。
LLMO(Large Language Model Optimization)は、ChatGPTやGeminiなどの生成AIの回答で自社が言及・引用されるように最適化する手法です。AIO(AI Overview対策)はGoogleの検索結果上部に出るAI要約枠を対象にした呼び方で、実務上は同じ領域を指します。用語の整理はLLMOとは何かを解説した記事にまとめています。
このLLMO/AIO領域の計測ツールを、開発元ではなく代理店や制作会社の名前で提供する形態がOEM(ホワイトラベル)です。SaaSにおいてOEMとホワイトラベルはほぼ同義で使われており、本記事でも区別せずに扱います。
1-1. 「OEM対応」には3つの段階がある
ツール各社が「代理店向け」「ホワイトラベル対応」と表記していても、実際にできることは大きく3段階に分かれます。ここを確認せずに契約すると、想定していた提供形態が実現できません。
段階 | できること | 主な対象 |
|---|---|---|
① 管理画面ごとホワイトラベル | ロゴ・ブランド名・場合によってはドメインまで自社仕様。クライアントは開発元の名前を見ない | 自社ブランドのSaaSとして販売したい代理店 |
② レポートのみホワイトラベル | 月次PDFやLooker Studioのダッシュボードに自社ロゴを載せる。管理画面は開発元のまま | 定例報告の納品物がほしい制作会社 |
③ クライアント分離のみ | クライアントごとにワークスペースを分け、閲覧権限を渡せる。ブランドは開発元のまま | ツールを補助的に使い、コンサル料で収益化する会社 |
本記事の比較表では、各ツールがどの段階に該当するかを明示します。
1-2. なぜ代理店・制作会社にOEM需要が集まっているのか
当社のLLMO傾向分析レポート(30ジャンル・897クエリ、2026年7月25日〜8月3日)では、AI Overviewの平均出現率は86.5%でした。最高は士業・SaaS・リフォームの96.7%、最低の美容室でも66.7%です。推定値ではゼロクリック率が59.0%、CTR低下率が51.9%に達しています。
利用者側の行動も変わっています。転職活動者880名のうち26.02%が生成AIに企業情報を質問し、口コミサイト(12.50%)の2.08倍でした。住まい探し経験者507名では23.47%が生成AIを使い、今後の利用意向は75.93%に上ります。
実際の場面を想像してください。制作会社が3年前に納品したリフォーム会社のサイトが、検索順位は3位を保っているのに問い合わせが減っている。原因を調べると、「横浜市 リフォーム 費用」のAI Overviewに競合2社が引用され、自社は出ていない。クライアントは制作会社に「何とかならないか」と聞く。ここで計測と改善の手段を持っていない制作会社は、案件を専門会社に渡すことになります。
この「計測手段を自社で持つ」需要が、OEMツールに集まっている背景です。
2. OEM提供の可否を判断する5つの評価軸
ホワイトラベルの範囲、日本語エンジンの精度、データ分離、価格構造、再販条件の5点で判断します。
2-1. ホワイトラベルの範囲
§1-1の3段階のうち、どこまでできるかを契約前に書面で確認します。「ホワイトラベル対応」の一語で契約し、実際はLooker Studio連携でダッシュボードを自作する必要があった、という例は海外ツールで頻出します。確認項目は次の4つです。
ロゴとブランド名の差し替えができるか
ログインURL(独自ドメイン)が使えるか
クライアントへの通知メールの差出人を変更できるか
レポートのフッターやウォーターマークに開発元の名前が残らないか
2-2. 日本語のAIエンジンでの計測精度
海外ツールの多くは英語圏の計測を前提に設計されています。Google AI Overviewの日本語版やGoogle AIモード、日本語プロンプトでのChatGPT回答を安定して計測できるかは、契約前に自社サイトで試す必要があります。
計測方法も確認点です。同じ質問でもAIの回答は毎回変わるため、1回だけの計測では「出た・出なかった」に振り回されます。複数回計測して割合とブレ幅で示せるツールでないと、クライアントへの報告で数字の変動を説明できません。
2-3. クライアントごとのデータ分離
クライアントAの計測データがクライアントBから見えないこと、閲覧権限だけをクライアントに渡せることは、上場企業や医療・金融系の案件で審査項目になります。「サイト数無制限」と「クライアント単位の権限分離」は別の話なので、両方を確認します。
2-4. 価格構造と課金単位
OEMツールの課金単位は、月額固定・サイト数課金・プロンプト数課金・シート課金・API従量(BYOK)の5種類に分かれます。クライアントが10社を超えると、プロンプト数課金やシート課金は原価が読みにくくなります。再販価格を先に決め、そこから逆算して課金単位を選ぶのが順序です。
2-5. 再販条件と契約期間
再販が規約上認められているか、最低契約期間があるか、解約時のクライアントデータの扱いはどうなるかを確認します。年契約で割引がある場合、途中解約の条件も合わせて見ます。
評価軸の一般論はLLMOツールの選び方でも扱っています。本記事ではOEMに特化した5軸で各ツールを見ていきます。
3. OEM・ホワイトラベル対応のLLMO/AIOツール比較表
8ツールを「ホワイトラベルの段階」順に並べました。国産2製品と海外6製品で、月額は約1万円から6,000ドル超まで開きがあります。
価格は各社公式サイトおよび公開情報にもとづく2026年8月31日時点の当社調べです。海外ツールは為替換算していません。プランの改定が頻繁な領域のため、契約前に必ず各社の最新ページを確認してください。
ツール名 | 提供元 | 段階 | OEM関連プランの月額 | 初期費用 | 主な条件 |
|---|---|---|---|---|---|
LLMOチェキ(当社提供) | 株式会社Itera(日本) | ① 管理画面ごと | 129,800円(税別)。年契約で月あたり108,000円 | 100,000円 | サイト数・ユーザー数無制限。対応AI 8エンジン |
Ayzeo Enterprise | Ayzeo(海外) | ① 管理画面ごと | 6,000ドル〜 | 要確認 | 独自ドメイン・セルフホスト対応 |
GEO Hack Suite | 株式会社仁頼(日本) | ② レポート(PDF) | プロ 89,800円。年払いで月79,000円 | 記載なし | 白ラベルPDFはプロのみ。スタンダード39,800円。BYOK 9,800円〜 |
Ayzeo Pro | Ayzeo(海外) | ② レポート(PDF) | 149ドル | 記載なし | 3プロジェクト込み、追加は1プロジェクト49ドル |
Rank Prompt Agency | Rank Prompt(海外) | ② レポート | 149ドル | 記載なし | 500ブランドまで。上位プランでクライアントポータル |
Otterly.AI Agency Partner | Otterly.AI(海外) | ② レポート(Looker Studio) | Standard 189ドル/Premium 489ドル | なし | 加入後にPartner申請。クライアント別ワークスペース、一括請求 |
Peec AI 代理店プラン | Peec AI(海外) | ③ クライアント分離 | 85ユーロ〜。Advanced 425ユーロで最大5プロジェクト | 記載なし | 全プランでユーザー数無制限。CSV・Looker Studio・API |
Profound | Profound(海外) | ③ クライアント分離 | Starter 99ドル/Growth 399ドル。複数クライアント管理はEnterprise(要見積) | 記載なし | Growthは3シートまで |
補足として、Scrunch AIはAgency Coreプランが月額500ドル(3ブランドワークスペース・ユーザー無制限)で、段階は③に相当します。全AIエンジンの計測はEnterpriseプランのみです。
国産のAIO/LLMO計測ツールにはDolphinX AIO(株式会社メディアリーチ、2026年6月15日一般販売開始)やBringRitera(株式会社BringFlower)などもありますが、2026年8月31日時点の公開情報では、OEM・ホワイトラベル提供に関する記載を当社では確認できませんでした。個別に相談すれば対応する可能性はあるため、候補にする場合は直接問い合わせてください。
4. 各ツールの個別解説
国産2製品はホワイトラベルの仕様が明確で、海外6製品はレポート連携型が中心です。それぞれの向き不向きを見ていきます。
4-1. LLMOチェキ(当社提供)

LLMOチェキは株式会社Iteraが2026年7月14日に提供を開始した国産のLLMOツールです。ChatGPT、Gemini、Perplexity、Claude、Google AI Overview、AIモードなど8つのAIエンジンで、自社の言及率・引用率を日次で計測します。競合との言及シェア比較、AI回答の引用元ドメインの分解、誤情報やネガティブ言及の検知、AI検索最適化を意識した記事生成、サイトの統合診断(LLMO・マーケティング・セキュリティ)を1つの管理画面で提供しています。
代理店・OEMパートナー向けにはホワイトラベルプランを用意しています。月額129,800円(税別)、初期費用100,000円で、サイト数とユーザー数は無制限です。年契約の場合は月あたり108,000円になります。管理画面ごと自社ブランドで提供できるため、§1-1の①に該当します。
通常プランは月額29,800円(税別)から、初期費用0円(ホワイトラベルを除く)、7日間の無料トライアルはカード登録不要です。OEM契約の前に、通常プランの無料トライアルで自社サイトの計測精度を確認してから判断することを推奨しています。
向いているのは、クライアント数が5社を超える見込みがあり、自社ブランドのSaaSとして月額課金で販売したい代理店・制作会社です。逆に、クライアントが1〜2社で当面増える予定がない場合は、通常プランのスタンダード以上で複数サイトを管理するほうが原価は下がります。
留意点は初期費用100,000円がかかることです。
4-2. GEO Hack Suite(株式会社仁頼)

横浜のデジタルマーケティング会社である株式会社仁頼が提供する国産ツールです。同社の公開情報(2026年8月時点)によると、クライアントURLを入れてAI引用されやすさを100点満点で採点する診断機能、自社ロゴに差し替えた月次PDFレポート、クライアントごとのプロジェクト分離を備えています。
料金はスタンダード月額39,800円(年払いで月35,000円)、プロ月額89,800円(年払いで月79,000円)で、白ラベルの月次レポートはプロプランの機能です。OpenAIなどのAPIキーを自社で用意するBYOKプランは月額9,800円からと案内されています。対応AIは6種で、閲覧のみのメンバー招待は無制限・無料です。
段階としては②のレポート型で、管理画面は仁頼ブランドのままです。同社はOEM・パートナー提携の相談も受け付けると記載しているため、①の形態を希望する場合は個別交渉になります。
向いているのは、月次の定例報告にPDFを納品する制作会社で、ツール費用を抑えて始めたい場合です。BYOKで原価を変動費化できる点は、案件数が読めない立ち上げ期に合います。
4-3. Otterly.AI(海外)

オーストリア発のAI検索計測ツールで、月額29ドルのLiteプランから始められる価格の分かりやすさが特徴です。公式の料金ページによると、StandardまたはPremiumに加入したうえでAgency Partnerに申請すると、クライアントごとのワークスペース、見込み客向けのピッチワークスペース、自社ブランドでのLooker Studioレポート、一括請求が使えます。
ただし複数の第三者レビュー(Am I Cited、Trakkr、AI Peekabooの2026年の各記事)が共通して指摘しているのは、管理画面やURLのホワイトラベルはなく、自社ブランドでの報告はLooker Studio連携で自作する必要がある点です。クライアントごとにダッシュボードを設定・保守する工数が発生します。
段階は②ですが、PDFではなくBIツール経由の②です。Looker Studioの運用に慣れた代理店には合いますが、日本語エンジンの計測精度は自社サイトで試してから判断してください。
4-4. Peec AI(海外)

ドイツ発のAI検索分析ツールで、代理店向けの料金ページを別に用意しています。全プランでユーザー数無制限、月額85ユーロから始まり、Advancedプランは月額425ユーロで最大5プロジェクトまで扱えます(AI Peekaboo、2026年3月時点の公開情報)。CSV出力、Looker Studio連携、APIが揃っているため、BIツール側で自社ブランドのダッシュボードを組む構成になります。
公開プランではネイティブなホワイトラベルの記載がなく、段階は③のクライアント分離型です。競合ベンチマークの分析に強みがあるため、ツールそのものを売るより、分析を武器にコンサル料で収益化する会社に向いています。
4-5. Profound・Scrunch AI(海外・エンタープライズ寄り)
Profoundは米国のAI検索計測ツールで、Starterが月額99ドル(1シート)、Growthが月額399ドル(3シート)です。複数クライアントの管理や代理店向け機能はEnterpriseプランに限られ、価格は個別見積です。SOC 2などのセキュリティ要件を求める大手クライアントの案件では候補になりますが、中小規模の代理店がOEM用途で使う価格帯ではありません。
Scrunch AIはAgency Coreプランが月額500ドルで、3ブランドワークスペースとユーザー無制限が含まれます。全AIエンジンの計測はEnterpriseのみです。どちらも段階は③に相当します。
4-6. Ayzeo・Rank Prompt(海外・ホワイトラベル明示型)
Ayzeoは計測に加えてJSON-LD生成やllms.txt作成などの実装機能を持つツールで、Proプラン(月額149ドル、3プロジェクト込み、追加は1プロジェクト49ドル)でホワイトラベルのPDFレポートを出力できます。Enterpriseプランは月額6,000ドルからで、独自ドメインとセルフホストに対応した完全ホワイトラベルと案内されています。海外で①の形態を求める場合の価格水準として参考になります。
Rank PromptはAgencyプランが月額149ドルで、500ブランドまでのホワイトラベルレポートに対応し、上位のAgency Plusで1,000ブランドとクライアントポータルが加わると自社サイトで説明しています。いずれも開発元自身の発信であり、第三者による検証は本記事執筆時点で限られています。
5. OEM導入で起こりやすい5つの落とし穴
失敗は「計測精度」「データ分離」「原価逆転」「解約時のデータ」「用語の説明責任」の5点に集中します。
5-1. 日本語エンジンで数字が安定しない
海外ツールを日本語クエリで運用すると、AI Overviewの出現判定や日本語プロンプトでの言及判定がばらつく場合があります。クライアントに「先月40%、今月10%」と報告して理由を説明できなければ、契約は続きません。回避策は、契約前に自社サイトの主要10クエリを2週間計測し、変動幅を確認することです。
5-2. 「サイト数無制限」と「クライアント分離」を混同する
サイトを何件でも登録できることと、クライアントAのデータをクライアントBから隔離できることは別の機能です。医療・金融・上場企業の案件で審査に通らず、受注後にツールを変更した例を当社は聞いています。契約前に、閲覧権限をクライアント単位で発行できるかを確認してください。
5-3. 再販価格とツール原価が逆転する
プロンプト数課金やシート課金のツールでは、クライアントが増えるほど原価が読みにくくなります。当社の相場観では、LLMOの月額コンサルティングは20万〜50万円、計測ツール単体は月額数千円〜数万円台です。ツール単体を月額数万円で再販する設計だと、クライアント10社を超えたあたりで原価が逆転する構造になりやすいため、ツールと改善作業をセットにした価格設計が前提になります。
5-4. 解約時にクライアントのデータが手元に残らない
OEM契約を終了したとき、クライアントごとの計測履歴を引き継げるかは規約次第です。CSV出力やAPIでの取得が可能か、解約後の保管期間はどれだけかを、契約前に確認します。
5-5. 開発元の名前で説明責任を果たせない
自社ブランドで提供する以上、「なぜこの数字になるのか」をクライアントに説明するのは代理店です。計測方法(何回計測して割合を出しているか)と、対応エンジンの一覧を自社の言葉で説明できる状態にしてから販売を始めてください。
6. 再販価格と回収期間の考え方
当社観測では改善傾向の確認に約3か月、投資判断に足る評価に約6か月かかります。再販契約はこの期間を前提に設計します。
6-1. 相場から逆算する
LLMOコンサルティングの費用感は、スポット診断で20万〜100万円、月額コンサルティングで20万〜50万円、制作・実装を含む一気通貫で月額50万円以上が相場です。構造化データ実装をスポットで外注すると数万〜十数万円、計測ツール単体は月額数千円〜数万円台です。
代理店がOEMツールを軸に提供する場合、この相場の下側に位置づけることで、専門会社との価格差を出せます。ツール費用に加えて、月次レポートの読み解きとリライト作業を含めた月額を設定するのが一般的です。
6-2. 効果が出る期間を契約に織り込む
当社観測では、AI検索での言及率に改善傾向が見え始めるまで約3か月、投資判断に足る評価ができるまで約6か月かかります。1〜2か月で解約されると、ツール原価とオンボーディング工数を回収できません。最低6か月の契約期間か、初回3か月の診断フェーズを設けるかのどちらかを、契約書に入れておく必要があります。
6-3. 対策の中身は制作会社の既存業務と重なる
LLMO対策の実行部分は、結論の明示、FAQの設置、構造化データの実装、記事のリライトが中心です。制作会社の既存業務と重なるため、新しい人員を増やさずに始められます。技術要件の詳細はLLMO対応のホームページ制作で要求すべき技術要件にまとめています。
7. OEMツールを絞り込む5つの手順
自社サイトで試し、クライアントの業種を決め、段階を選び、原価を試算し、契約条件を確認する順で進めます。
手順1. 自社サイトで無料トライアルを回す
候補ツールの無料トライアルを、自社サイトの主要10クエリで2週間回します。日本語エンジンでの計測が安定しているか、AI Overviewの出現判定が実際の検索結果と一致しているかを確認します。この段階で候補は2〜3ツールに絞れます。
手順2. 最初に提案するクライアントの業種を決める
当社のジャンル別データでは、士業・SaaS・リフォームがAI Overview出現率96.7%、不動産が96.6%、歯科医院が73.3%、美容室が66.7%です。出現率の高い業種ほど、クライアントに「AI要約枠は出ているのに自社が引用されていない」という提案が刺さります。既存クライアントの業種と照らし合わせて、最初の提案先を決めます。
手順3. ホワイトラベルの段階を選ぶ
自社ブランドのSaaSとして売るなら①、定例報告の納品物がほしいなら②、コンサル料で収益化するなら③です。①は初期費用と月額が上がる代わりに、クライアントが開発元を知ることなく契約を継続できます。
手順4. クライアント10社時点の原価を試算する
課金単位(月額固定・サイト数・プロンプト数・シート・BYOK)ごとに、クライアントが3社・5社・10社の時点でツール原価がいくらになるかを表にします。再販価格との差額が、10社時点でも確保できる課金単位を選びます。
手順5. 契約条件を書面で確認する
再販の可否、最低契約期間、解約時のデータ取得、通知メールの差出人、レポートの開発元表記の有無を、契約前に書面で確認します。口頭の「対応できます」は、後から確認できません。
計測するクエリの設計は人が行う作業です。どのクエリを追うべきかの考え方はLLMOで狙うべきクエリの4分類で解説しています。
8. よくある質問(FAQ)
Q1. OEM提供とホワイトラベル提供は違いますか?
SaaSの文脈ではほぼ同義です。どちらも他社が開発したツールを自社ブランド名で提供する形態を指します。本記事では区別せずに扱っていますが、実際にできる範囲は「管理画面ごと」「レポートのみ」「クライアント分離のみ」の3段階に分かれるため、名称より範囲を確認してください。
Q2. 国産でOEM提供できるLLMOツールはどれですか?
2026年8月31日時点の公開情報では、管理画面ごとホワイトラベル提供できる国産ツールはLLMOチェキ(株式会社Itera・当社提供)で、月額129,800円(税別)・初期費用100,000円・サイト数とユーザー数無制限です。GEO Hack Suite(株式会社仁頼)は自社ロゴのPDFレポート出力に対応し、OEM提携は個別相談と案内されています。
Q3. 海外のLLMOツールを日本の代理店がOEMで使えますか?
契約自体は可能ですが、Otterly.AIやPeec AIの公開プランでは管理画面のホワイトラベルはなく、Looker Studioなどで自社ブランドのダッシュボードを組む形になります。日本語のAIエンジンでの計測精度は、契約前に自社サイトで2週間ほど試して確認してください。
Q4. OEMツールの費用はいくらから始められますか?
レポート型なら国産のGEO Hack Suiteでプロ月額89,800円、BYOKなら月額9,800円からです。海外ではAyzeo Proが月額149ドル、Otterly.AIのStandardが月額189ドルです。管理画面ごとのホワイトラベルはLLMOチェキで月額129,800円(税別)、海外のAyzeo Enterpriseで月額6,000ドル以上が目安です(2026年8月31日時点・当社調べ)。
Q5. クライアントにいくらで再販すべきですか?
LLMOの月額コンサルティングは20万〜50万円が相場です。代理店がツールと改善作業をセットにして、この下側で価格設定するのが一般的です。ツール単体を月額数万円で再販すると、クライアント10社を超えたあたりで原価が逆転しやすいため、改善作業込みの価格にしてください。
Q6. 効果が出るまでどれくらいかかりますか?
当社観測では、改善傾向の確認に約3か月、投資判断に足る評価に約6か月かかります。再販契約は最低6か月か、初回3か月の診断フェーズを設ける形で設計してください。
Q7. OEM契約を終了するとクライアントのデータはどうなりますか?
ツールの規約によって異なります。CSV出力やAPIで計測履歴を取得できるか、解約後の保管期間はどれだけかを、契約前に確認してください。この点は本記事の比較表では扱っていないため、各社に直接問い合わせる必要があります。
まとめ:OEM提供できるLLMO/AIOツールの選び方
OEM提供できるLLMO/AIOツールは、2026年8月時点で「管理画面ごと」「レポートのみ」「クライアント分離のみ」の3段階に分かれます。国産で管理画面ごと提供できるのはLLMOチェキ(当社提供・月額129,800円・税別)、レポート型ではGEO Hack Suite(月額89,800円)、海外ではOtterly.AIやPeec AIがLooker Studio連携で自社ブランドの報告に対応しています。
AI Overviewの出現率が86.5%、転職活動者の26.02%と住まい探し経験者の23.47%が生成AIで情報を集める環境で、クライアントからの「AIに出てこない」相談は今後も増えると考えられます。計測手段を自社で持つかどうかが、案件を専門会社に渡すかどうかの分かれ目になります。
次のアクションは、候補ツールを自社サイトで2週間試すことです。日本語エンジンでの計測が安定するかを確認してから、クライアント10社時点の原価を試算し、契約条件を書面で固めてください。
LLMOチェキは7日間の無料トライアル(カード登録不要)と、URLを入力するだけの無料LLMO診断を用意しています。OEM提供をご検討の代理店・制作会社の方は、まず自社サイトの計測精度からご確認ください。
調査概要
調査名: LLMO傾向分析レポート/転職活動における企業情報の収集方法に関する調査/住まい探しの情報収集に関するアンケート
調査主体: 株式会社Itera(LLMOチェキ)
調査対象: 30ジャンル・897クエリ(日本語Google検索)/過去1年以内に転職活動を行った880名/住まい探し(賃貸・購入)の経験者507名
調査期間: 2026年7月25日〜8月3日/2026年8月26日/2026年8月27日〜30日
実測値 / 推定値の区別: AI Overview出現率86.5%・ジャンル別出現率・調査B/Cの各割合は実測値。ゼロクリック率59.0%・CTR低下率51.9%は推定値
ツール価格の出典: 各社公式サイトおよび公開情報(2026年8月31日時点・当社調べ)。海外ツールは為替換算していない
本記事の調査データは、出典として「LLMOチェキ調べ(株式会社Itera)/ https://llmocheki.com/report/llmo-trend」をご記載いただければ、 引用・転載自由です。